ライトコインは今後どうなる?将来性にかかわるイベントを紹介!
ライトコイン(LTC)は、基本的な性能やブロックチェーン技術などがビットコイン(BTC)と似ている暗号資産(仮想通貨)です。ビットコインと比較すると決済スピードが早いため、将来的に決済手段として普及する可能性もあるでしょう。そうした中で、ライトコインの価格が上昇することに期待する人もいます。ただ、実際にライトコインが今後、値上がりするかどうかを見極めるためには、詳しい知識が必要になります。
本稿は、ライトコインの将来性に関わる技術やイベントなどについて紹介します。
ライトコインの今後に関連する4つの技術
ライトコインの開発では、ビットコインと比べて送付手段としての実用性に重点が置かれています。今後新たに実装する予定の技術も含め、ライトコインの特徴について解説していきます。
処理スピードを高める技術
ライトコインでは、取引データの承認速度を上げるために、「Segwit(セグウィット)」とよばれる技術を採用しています。Segwitとは、ブロックチェーンに記録される取引データのデータ量を圧縮することで、1ブロックに記録できる取引データの数を増やす技術です。1つのブロックが生成される時間は一定になっているため、1ブロックに記録できる取引データの数を増やせば、1つの取引が承認されるまでの時間も短くなります。
ライトコインではSegwitの導入によって、送付処理にかかる時間がおよそ2.5分(ビットコインは約10分かかる)まで短縮することが可能です。処理スピードを高める技術が取り入れられていることは、ライトコインの利便性を高めているといえるでしょう。
送付手数料を抑える技術
ライトコインは、送付時間や送付手数料を抑える仕組みとして、「ライトニングネットワーク」を採用しています。ライトニングネットワークとは、本来のブロックチェーンとは別の部分(オフチェーン)に取引データを一時的に記録し、蓄積された取引を集計したデータだけをブロックチェーンに記録することで送付手数料を安価にする仕組みです。たとえば、AがBに1LTCを送付した後、BがCに1LTCを送付したとします。本来であれば、2つの取引がブロックチェーンに記録されなければなりません。
しかし、最終的なライトコインの動きを見るなら、AがCに1LTCを送金した場合と変わらないことがわかります。ライトニングネットワークを利用すると、この2つの取引は1つの取引に統合されてブロックチェーンに記録されるのです。送付手数料はブロックチェーン上に記録される取引に応じて支払われるものなので、2つの取引を1つの取引に集約すれば、手数料が抑えられます。実際には、数えきれないほどの取引量を瞬時に集計して記録するため、送付手数料・送付速度が大幅に抑えられるといわれています。
上記の技術によりライトコインは手数料が安く抑えられるため、0.1円という小さな単位でも使用することが可能になるとされています。
送付の実用性を高める技術
ライトコインは送付の実用性を高める「アトミックスワップ」への参加に成功しています。アトミックスワップとは、第三者を介することなく異なる暗号資産(仮想通貨)同士で取引を行う仕組みです。これまで、異なる暗号資産同士の交換を安全に行うためには、暗号資産交換業者などの第三者が仲介役として必要でした。もし、仲介役がいない状態で個人間による取引を行うと、どちらかが持ち逃げをする可能性が否定できなかったためです。アトミックスワップの仕組みでは、2者間の取引であっても安全性を確保できます。ただし、アトミックスワップに参加している暗号資産は限られており、実際に取引に利用できるものは多くありません。今後、アトミックスワップに参加する暗号資産が増えていけば、ライトコインに対する需要も伸びていく可能性はあります。
取引の匿名性を高める技術
ライトコインで期待されているのがプライバシー技術の「ミンブルウィンブル(Mimble Wimble)」の実装です。ミンブルウィンブルを実装することで、取引情報を特定されずに「代替可能性」をもつことが可能になります。代替可能性とは1000円札が別の1000円札と同じ価値を持ち、交換しても価値が失われないことを指します。
ライトコインやビットコインは現在、インターネット上で取引データやウォレットアドレスが公開されており、ある1L TCは他の1LTCと区別可能で、どのウォレットから移動したかも記録されています。しかし、法定通貨での取引だと、手元にある1000円札や100円玉がどのような取引履歴を経て手元に来たのかは分かりません。したがって、プライバシーを守ったままの取引が可能といえるのです。
ライトコイン開発者のチャーリー・リー氏はミンブルウィンブルによって法定通貨のような代替可能性が実現できるようになると話しています。
ミンブルウィンブルは2022年内に実装される予定です。
将来性は期待できる?ライトコインのメリットと注意点
ライトコインの将来性について考えるうえで、その特徴を理解することは欠かせません。ライトコインを利用するメリットやデメリット・注意点について知ることで、今後の展望について予測することができるでしょう。どのような点を意識すべきかについて解説します。
メリット
ライトコインは数あるアルトコインのなかでも、知名度が高いという特徴があります。暗号資産(仮想通貨)の時価総額ランキングでも過去に4位まで上昇したこともあり、取引量の多い暗号資産です。流通量や取引数も多いということは、いつでも取引がしやすいともいえます。
また、処理性能がビットコインと比べて高いことや大手決済サービスに導入されるなど、決済面でも優れる機能を持っています。
注意点
ライトコインには、ビットコインと同様に4年に一度の半減期があります。半減期は、希少価値が高まっていくために価格の上昇圧力の一因とされているため、取引をする場合にはタイミングに注意が必要です。
また、2021年には米大手小売企業の決済用途にライトコインが追加されたというフェイクニュースが広がりました。ニュースが好感され、価格が一時急騰。その後フェイクニュースということがわかると価格が急落しました。ライトコインに限った話ではありませんが、誤った情報で価格が大きく上下することには注意しましょう。
ライトコインの過去の価格推移から今後の価格を予想!
ライトコインの価格が今後、上がっていく可能性があるかは、簡単に予想できるものではありません。これからの展望を見極めるためにも、まずは過去の価格推移について確認しておきましょう。どのような価格の変動があったかについて紹介します。
2021年までの価格推移
ライトコインは2017年まではあまり価格が上がらず、1LTC=500円を超えることはありませんでした。ところが、2017年に入ると大きく値を上げ始めました。7月に5000円を超えると一時価格は安定し、その後は細かく価格が上下しつつも一定の水準を保ちます。それが、11月に入ると徐々に価格が上がっていき、12月に暗号資産(仮想通貨)市場全体のバブルと合わせて急騰が起こりました。2017年12月には1LTC=4万円を超え、当時の史上最高値を記録します。しかし、そこから価格は下落を始め、2018年1月には2万円を切り、2018年12月には2600円台まで価格が落ち込んでしまいました。
その後2019年8月の半減期に合わせて価格が上昇しますが、半減期が終わると再び価格は低水準を推移し続けます。
2021年からの価格推移
低水準を推移していたライトコインですが、2020年の年末ごろから暗号資産市場全体の盛り上がりに合わせて価格が高騰していきます。5月には前回の2017年12月の最高値を更新し、一時44,000円を超える高値をつけました。当時はすでにビットコインが高値のピークを超え、冷え込み始めていた時期だったため、投資家が代表的なアルトコインであるライトコインに目を向けていたようです。
著名な暗号資産アナリストからは、そのまま勢いに乗って上昇を続けるという予測が出ていましたが、市場全体の冷え込みに影響され、価格を伸ばすことはできませんでした。
しかし、ライトコイン財団によって、グローバルに対応する決済カードでライトコインが使用可能になったことが発表されました。これは、5000万人以上に影響するとされています。それに加えて、世界最大のPOS決済プロセッサーがライトコインに対応するという発表などもありました。これらにより、7月ごろには一時1万円台付近まで下げたライトコインでしたが、上記のように10月下旬にライトコイン財団が複数の企業との提携を相次ぎ発表すると、これら発表が好感され11月初旬には3万円台まで価格が上昇します。
ライトコインの将来性に関わる今後のイベント
ライトコインの価格が変わる理由として、何らかのイベントが関わってくる場合があります。今後、ライトコインの将来に関わるとされるイベントの発生が予定あるいは予想されているため、あらかじめチェックしておきましょう。今後のイベントの詳細について解説します。
2023年の半減期
ライトコインはおよそ4年に1度「半減期」を迎えることになっています。次回の半減期は2023年8月ごろの予定です。半減期が近づくことで、ライトコインの希少性が高まることを期待して、保有しようとする投資家が増えるといわれています。そうした需要が増える結果として、ライトコインの価格が変動することが予想されています。
実際に、2019年8月5日にあった半減期の際には、4日から5日にかけて13%ほど上昇しました。
企業の採用
前述したように、ライトコインは大手決済企業への採用の動きに合わせて、価格が上昇しています。マイクロペイメントなどの決済対応を目指しているライトコインの事例が増えていけば、実用化への期待が価格に反映されていくでしょう。ライトコインの決済に積極的な企業が増えていくことで、利用範囲も拡大していくことも予想されます。
ライトコインを取引するタイミングは?
ライトコインの将来に期待ができると判断したら、実際にライトコインを購入してみると良いでしょう。ここでは、ライトコインを取引するタイミングについて紹介していきます。
価格が底値から転じたとき
ライトコインの取引で利益を狙うなら、安いときに購入し、価格が上がったタイミングで売るのが最も一般的でしょう。価格が底値から転じたときが購入するタイミングに適しています。ライトコインのチャートをチェックして、いつが底値になるのかを判断することが重要です。ただ、相場の急な変動に備えて、思いがけない損失を抱えてしまわないように注意をしておく必要があります。ポジション管理などを意識して、リスクを回避することも大切です。
好材料となるニュースの後
ライトコインの将来性について、好材料となるニュースが流れた後は、期待感が高まることで価格が上昇する可能性も考えられます。企業との提携やアップデートの情報など、前向きなニュースについてはいち早く入手できるように、普段から注意を払うようにしましょう。ニュースの入手先としては、ライトコイン財団のサイトや開発者が発信するSNS、Web上の情報サイトなどを活用することができます。1つの情報源だけに頼ってしまうのではなく、複数の情報源を参考にしていくことが大事です。自分のトレードスタイルと照らし合わせて、必要な情報を集めてみましょう。
参考リンク:
「ライトコイン財団」
まとめ
ライトコインは、将来的に決済手段として普及する可能性を秘めた暗号資産(仮想通貨)の1つです。これから、実用化が進むことが考えられます。そのため、企業との提携など、前向きなニュースが発信されていないかをチェックしておくべきです。普段から情報を集めておくことで、適切な取引タイミングを見極めることができるはずです。DMM Bitcoinでは、ライトコインの現物取引、レバレッジ取引の両方が可能なため、取引を検討しているのならまず口座を作っておくと良いでしょう。ただし、レバレッジ取引は、投資金額を上回る損失が発生する可能性もあるため、資金に余裕を持って取引することが必要です。
DMM Bitcoinでは無料で口座開設ができます。口座開設から取引までの流れについては「暗号資産(仮想通貨)取引はじめてガイド」に詳しく説明がありますのでご覧ください。
関連コラム:
「ライトコイン(LTC)とは?初心者向けにわかりやすく解説!」
「ライトコイン(LTC)の買い方は?取引方法や取引を解説」
※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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