ビットコインキャッシュの今後を予想!実用化や価格上昇は期待できる?
ビットコインキャッシュは、ビットコインから分裂する形で誕生した仮想通貨です。流動性が大きいため、取引が行いやすい仮想通貨の一つでもあります。ビットコインキャッシュの取引を行ううえで、基本的な特徴を押さえておくことは大切です。過去と今後の動きについて詳しく解説します。
1.ビットコインキャッシュの過去を振り返ろう!
ビットコインキャッシュの特徴を知るためには、どのような経緯で誕生したのかを把握することが大切です。ビットコインキャッシュを巡る過去の出来事について解説していきます。
1-1.ビットコインから分裂して誕生した仮想通貨である
ビットコインキャッシュは、ビットコインから分裂する形で誕生しました。ビットコインはもともと、ブロックサイズが1MBに限られていたため、取引量の増加によってトランザクション処理が追いつかなくなる可能性がありました。これをスケーラビリティ問題と呼び、問題の解決のためにビットコインの開発者やマイナーの間で対立が起こっていたのです。ビットコインのあり方について、2つのグループで意見が分かれました。処理速度を高めるためのプログラム「segwit(セグウィット)」の導入を提案するグループと、ブロックサイズを8MBまで拡大する「ビッグブロック(Big Block)」を提案するグループです。両者の意見が対立した結果、ビットコインのブロックチェーンを分裂させて、ビッグブロックを採用したビットコインキャッシュが誕生しました。
1-2.2018年にハードフォークが2度行われている
ビットコインキャッシュは、アップグレードを行う目的で2018年に2回のハードフォークが実施されました。1回目は2018年5月に行われ、ブロックサイズが8MBから32MBまで拡大したのです。そして2回目は2018年11月に行われており、新しいコードが追加される形でスマートコントラクトの実装が可能になったのです。また、これに伴ってトランザクションの格納方法も変更され、ハードフォーク前と比べて使い勝手の良いものとなりました。
1-3.コミュニティ内で意見の対立が発生した
ビットコインから分裂する形で生まれたビットコインキャッシュは、アップデートの内容を巡ってコミュニティ内でさらに意見が対立しています。特に、コミュニティ内で影響力が大きい「Bitcoin ABC」と「Bitcoin SV」の間での対立が続いていたのです。コミュニティ内の意見が割れてしまうと、通常の場合ではハードフォークが行われるものの、Bitcoin SVが認めませんでした。結局のところ、Bitcoin ABC側の意見が採用される形でアップデートが行われることになったのです。ビットコインキャッシュはBitcoin ABCが受け継ぎ、Bitcoin SVが支持するブロックチェーンは新たに「BSV」という形で問題が終息しました。
2.ビットコインキャッシュは今後実用化するのか?
今後のビットコインキャッシュの動向としては、次第に実用化が高まっていくと予想されています。仮想通貨として決済スピードが速く、流通量も多いためであり決済手段として期待が寄せられているのです。ビットコインキャッシュが持つ価値や取引の状況、決済機能について解説していきます。
2-1.機能性の向上が見込まれる
ビットコインキャッシュはハードフォークの実施によって処理能力が高くなり、将来的にはスマートコントラクトの実装もできるようになりました。過去の動きを見れば、今後もアップデートが繰り返されていく可能性は高く、機能性が向上することが予想されています。利用者の増加は新たな問題を生み出し、解決策を巡って意見が対立してしまうこともあるでしょう。ただ、その結果として利便性の向上につながる面も大きいため、仮想通貨としての価値がさらに高まっていく可能性もあるのです。
2-2.流通量が多く取引しやすい
ビットコインキャッシュを取り扱っている仮想通貨交換業者は多く、現物取引やレバレッジ取引も活発に行われています。また、ビットコインキャッシュと日本円、ビットコインキャッシュとビットコインといったペアの形で取引も行えるのです。流通量が多いため売買が行いやすく、数ある仮想通貨のなかでも取引が行いやすいといった特徴があります。仮想通貨の取引において、流通量の多さは大事なポイントになるのです。流通量が少ない仮想通貨であれば、「買いたいときに買えない」「売りたいときに売れない」といった事態が生まれやすいため、仮想通貨としては敬遠されてしまいがちです。その点、ビットコインキャッシュは流通量が豊富であるため、安心して取引ができると言えるでしょう。
ただ、レバレッジ取引を行うときには注意も必要です。レバレッジ取引は、相場環境によっては投資金額を上回る損失が生じてしまうこともあります。限られた資産の範囲で取引することを心がけて、損益の管理をしっかりと行っていきましょう。
2-3.決済手段として優れている
2018年にはビットコインの海外決済サービスが、ビットコインキャッシュの決済にも対応するようになりました。決済に対応した理由としてあげられている点は、ビットコインよりも決済スピードが速く、手数料も安いからです。ビットコインキャッシュでの決済が増えていけば、徐々に価値が高まっていく可能性もあります。
3.ビットコインキャッシュの今後を予想するためのポイント
ビットコインキャッシュの取引を検討するときには、重要なポイントを把握しておく必要があります。これまでの動きや価格変動、流通量について見ていきましょう。
3-1.価格の上昇が見込めるか
ビットコインキャッシュのこれまでの最高値は、1BCHで42万円をつけています。ただ、2018年1月下旬には仮想通貨の市場全体で価格が下落し、その後は1BCHが20万円以下になるものの、ハードフォークが行われた2018年の5月と11月には一時的に値を上げました。2019年6月17日現在では、ビットコインキャッシュの時価総額は仮想通貨全体で第5位となっています。ビットコインキャッシュの今後の価格を予想するためには、仮想通貨の市場全体の動きを意識しておく必要があるでしょう。さらに、ビットコインキャッシュのハードフォークの動きにも注目しておくことが大切です。
3-2.流通量が増えるのか
仮想通貨の価値を見極める指標として、流通量と時価総額にも着目する必要があります。流通量は仮想通貨がどれくらい発行されて、市場で取引が行われているかを示すものです。そして、時価総額は仮想通貨の価格に流通量を掛け合わせて計算したものとなります。つまり、流通量が大きければ時価総額も高くなるので、市場から注目されやすい存在だと言えるでしょう。2019年6月17日現在、ビットコインキャッシュの時価総額は仮想通貨の市場全体で第5位であり、注目度はそれなりに高いと言えます。
4.ビットコインキャッシュを取引する方法
ビットコインキャッシュを取引する場合には、どれくらいの期間をかけて利益を狙うかによって3つ方法があるのです。それぞれの取引方法について、詳しく解説します。
4-1.短期トレードで利益を狙う
短期トレードで利益を狙っていく方法としては、「スキャルピング」と「デイトレード」があります。スキャルピングとは、数秒や数分単位で小さな利益をコツコツと積み上げていく方法です。そして、デイトレードは1日のなかで取引を繰り返し、日付をまたいでしまう前に取引を完了させる方法のことを指します。短期トレードを行うメリットとしては、短期間で利益を少しずつ積み上げていけることです。その一方で、デメリットとしては短期間で何度も取引を繰り返すことになるので、時間的な余裕がなければ取り組むのが難しい点だと言えます。
短期トレードを行う場合には、相場の急変には気をつけておく必要があるでしょう。すぐに決済を行うつもりが突発的なニュースなどによって、大きく値が動いてしまう場合もあるからです。できるだけリスクを軽減させるためには、資金管理をしっかりと行うとともに、短期だけでなく中長期のチャートもチェックしておく必要があります。相場の大きな動きを確かめたうえで、短期的な戦略を立てて取引を行ってみましょう。
4-2.中期トレードで利益を狙う
中期トレードの基本的なスタンスとしては、数日から1週間程度の時間軸で取引を行って、利益を狙っていくことにあります。チャート分析やニュースなどの情報を収集したうえで、価格の動きを予測していく必要があるでしょう。メリットとしては、短期トレードに比べて時間的に余裕がない人でも利益が狙える点です。また、レバレッジ取引であれば相場が下落傾向にあったとしても、売りから入ることによって利益を狙っていけます。DMM Bitcoinでは、ビットコインキャッシュのレバレッジ取引を行うことが可能です。
レバレッジ取引では、実際にビットコインキャッシュを保有することはできません。新規注文(買いまたは売り)の約定後にポジション(建玉)を保有し、そのポジションに対して反対売買である決済注文(売りまたは買い)を行うことで損益を確定させます。売買によって生じる差額について、日本円で受け渡しする「差金決済」を行うのがレバレッジ取引なのです。ただ、レバレッジ取引では相場の急変などによって投資金額を上回る損失が発生してしまう可能性もあります。思いがけない損失を抱え込んでしまわないためにも、限られた資産の範囲で取引を行っていくことが大切です。
4-3.長期投資で価格の上昇を待つ
長期投資とは、短期的な値動きではなく、仮想通貨そのものの将来的な価値を見込んだうえで投資をする手法です。取引時の価格が割安なときに購入して、時間をかけて値上がりを待つというのが戦略となります。ビットコインキャッシュの場合は、送金スピードの速さやスマートコントラクトの実装などが注目すべきポイントです。将来の価格上昇が期待できる仮想通貨でもあるので、長期投資で利益を狙うというのも一つの投資スタンスでしょう。
長期投資を行ううえで気をつけておきたい点は、資金管理を徹底して行う必要があるということです。投資をする期間が長期間に及ぶため、その間の値動きに耐えるだけの仕組みを整えておく必要があります。特に、仮想通貨の場合は値動きが激しい局面もあるので、多少の価格変動で不安にならないためにも資金管理を適切に行っておきましょう。
5.ビットコインキャッシュは今後も取引が増える可能性がある!
ビットコインキャッシュは価格の安定性や流通量の増加といった点から、今後も取引が増えていくと予想されています。トレードは利益を狙う時間軸によって方法も異なるので、自分に合った投資スタイルを選びましょう。また、DMM Bitcoinでは、ビットコインキャッシュのレバレッジ取引を行うことが可能です。レバレッジ取引に興味がある人は、口座の開設を検討してみましょう。レバレッジ取引に関しては、投資金額を上回る損失を抱えてしまう可能性もあるので、慎重に考えることが大切です。生活に支障が出ない程度の限られた資産の範囲内で取引を行うことを心がけましょう。
DMM Bitcoinでは無料で口座開設をすることができます。口座開設から取引までの流れについては「暗号資産(仮想通貨)取引はじめてガイド」に詳しく説明がありますのでご覧ください。
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