損失拡大を防ぐには?2018年暗号資産(仮想通貨)暴落ニュース

仮想通貨暴落
ニュース
2019-08-07 更新

2018年は、仮想通貨の価格が低迷する状況が続きました。特定の仮想通貨だけが下落するというよりも、仮想通貨市場そのものが低調になっていたのです。仮想通貨の購入を検討しているなら、暴落の原因について知っておく必要があるでしょう。どうして価格が落ちているのかを知ることが価格の下落による損失を避けることにつながるからです。今回は、2018年の暴落の理由について詳しく見ていきます。

1.2018年の仮想通貨暴落のニュースを振り返る

2017年末から2018年初頭まで、仮想通貨市場全体が過去最大の高騰を起こしていました。ところが、1月中旬ごろからほとんどの仮想通貨が値を下げていったのです。ここでは、2018年の仮想通貨暴落に関するニュースを紹介します。

1-1.1月の暴落

2018年1月16日、ビットコインの価格が30%ほど下落しました。その原因と言われているのが、中国政府による仮想通貨禁止政策です。仮想通貨禁止政策を受け、中国の大手マイニングプールViaBTCがマイニング事業を廃止すると発表しました。当時のビットコイン市場において、中国投資家の力は相当強いと言われていたものの、中国当局の規制によって取引の規模が一気に縮小したようです。さらに、1月26日には仮想通貨ネム(XEM)が仮想通貨交換業者から流出するという事件も起こりました。これが仮想通貨に対する信用を揺るがし、多くの投資家が仮想通貨市場から撤退するきっかけとなったのです。

1-2.2月の暴落

2018年2月にも、ビットコインの価格暴落が起こりました。1月には1BTC=100万円以上を保っていたものの、2月に入り1BTC=70万円台まで下落しました。暴落の一因といわれているのが、アメリカのメガバンクがクレジットカードによる仮想通貨購入を停止したというニュースです。また、中国の仮想通貨禁止政策に関するニュースも影響しているという分析もあります。

1-3.3月の暴落

3月に入ると、ビットコインの価格は一時100万円台まで回復するものの、再び暴落が起こり1BTC=80万円台まで落ち込みます。この時期には、海外の大手仮想通貨交換業者と日本の仮想通貨交換業者のパートナーシップの中止が発表されました。また、Googleのリスティング広告などで、一部の仮想通貨関連広告が禁止されるという発表がなされたのです。こうした仮想通貨業界の環境悪化が価格の下落を引き起こした原因だと考えられています。

1-4.11月の暴落

2018年11月には再び仮想通貨市場全体が暴落する事態が訪れます。ビットコインも1BTC=40万円台まで値を下げてしまったのです。要因となったと言われているのが、ビットコインキャッシュによる「ハッシュ戦争」でした。当時、ビットコインキャッシュではハードフォーク(互換性のないアップデート)を巡って、ABC派とSV派の2つのコミュニティが対立していたのです。仮想通貨においては、より多くのハッシュ(マイニングのために費やされるマシンパワー)を持っているほうが決定権を持つ面があります。そこで、ABC派とSV派は採算を無視しても、ハッシュレートを高く維持しようと争っていたのです。マイニングが赤字になる以上、損失を補てんする必要があります。そのために、マイニング業者が保有していたビットコインを大量に売却しているのではないかという疑念が生まれ、価格を下げる原因になったと言われているのです。

1-5.12月の暴落

2018年12月3日、ビットコイン価格が一時急落し、仮想通貨市場は全面安の流れになりました。ビットコインは1BTC=30万円台まで値を下げてしまったのです。下落の要因としては、11月から続くビットコインキャッシュの分裂騒動、ICO規制や仮想通貨市場全体の低迷が続いたためだと言われています。投資家の間で失望感が広がったことで、さまざまな推測が生まれた時期だったのです。

2.2018年の仮想通貨暴落の原因は何なのか?

2018年は、仮想通貨の暴落が相次ぎました。それぞれのタイミングには、直接の要因となる事件やニュースなどがあったのです。ここでは、全体を通じて暴落が発生した背景について解説します。

2-1.セキュリティへの不安

仮想通貨が暴落した主な要因として、セキュリティに対する不安があげられます。国内海外問わず、仮想通貨を狙ったハッキング事件が相次ぎ、第2四半期までの間で被害額が11億ドルに達したとする報告もあるのです。理論上、仮想通貨が利用するブロックチェーンは不正な変更やハッキングはほぼ不可能となっています。しかし、仮想通貨を保有する個人や組織のセキュリティの脆弱性を狙ったハッキングは数えきれないほど行われているのです。こうした事件が続くなか、投資家が仮想通貨を手放す流れが加速し、価格の下落につながったと言われています。

2-2.ビットコインキャッシュのハードフォーク

ビットコインキャッシュのハードフォークを巡る争いは、仮想通貨市場に大きな影響を与えました。ハードフォークによる騒動のなかには、2017年にビットコインからビットコインキャッシュが分裂するという事件もあったのです。ビットコインキャッシュが分裂し、新しい仮想通貨が誕生するのではないかと期待する見方が早くから言われていました。そのため、ハードフォークが実施される前まで、一時的に価格が上昇することになったのです。ところが、ビットコインキャッシュのハードフォーク問題は分裂して終わる話ではありませんでした。

ビットコインキャッシュのハードフォークは多数派であったABC派主導で提案されたのです。ところが、SV派の代表的な人物クレイグ・ライトは「ABCの提案するハードフォークはナカモトサトシ(ビットコイン発案者)の理念から逸脱している」と言っています。つまり、ABC派の案を完全に否定したのです。そして、ハードフォーク自体を認めず、ABCのブロックチェーンを消滅させると宣言しました。こうして、利益のためではなく理念のために始まったハッシュ戦争は、採算を無視したものになったのです。結果として、ハッシュ戦争の赤字を穴埋めするために、マイニング組織がビットコインなどの仮想通貨を大量に売却するだろうという懸念が投資家の間で広がってしまいました。

2-3.ハッシュレートの低下

2018年の仮想通貨暴落は、ビットコインのハッシュレートの低下に原因があるという見方もあります。ハッシュレートとは、仮想通貨におけるマイニングを行う端末の計算力のことです。一つの端末で考える場合、ハッシュレートが高いほどマイニングに成功する確率が上がり、多くのマイニング報酬を得られます。また、一つの仮想通貨の単位で考えると、ハッシュレートが高いということはマイニング参加者が多いことを表すのです。ビットコインでは、マイニングの報酬として新規発行されたビットコインが付与されます。そのため、ビットコインの価格が下がると、マイニングの報酬も下がってしまうのです。

マイニングを行うためには、高性能な端末と大量の電力が必要になります。投資額よりも報酬が下回れば、損失が膨らんでしまうでしょう。そのためマイニングから撤退する個人や組織が増えたのです。さらに、ハッシュレートが下がれば、仮想通貨の安全性も低下するという面もあります。つまり、価格が下がったことでハッシュレートが下がり、仮想通貨の価値を落とすという悪循環に陥ってしまったわけです。

2-4.世界各国で行われた仮想通貨の規制

2018年には、仮想通貨に対する規制が世界各国で進められました。仮想通貨規制のための法整備は、投資家の保護などの面でメリットも大きいでしょう。しかし、いくつかの国では仮想通貨そのものを禁止する動きもありました。特に、仮想通貨取引量が多かった中国での規制強化は仮想通貨市場全体に不安感を与えたため、価格の下落につながったと言われています。

3.仮想通貨暴落で損失拡大を防ぐには?

仮想通貨の価格が暴落した場合、注意しなければいけないのは損失の拡大です。仮想通貨投資で、損失が膨らんでしまうことを防ぐための方法について紹介します。

3-1.分散投資をする

仮想通貨暴落による損失を防ぐためには、投資対象を分散しておく必要があります。一種類ではなく複数の種類の仮想通貨に分散して投資すれば、損失をある程度防ぐことができます。ただし、仮想通貨の価格はビットコインの価格変動に大きく影響される傾向があります。そのため、仮想通貨市場全体が同じような値動きをするケースも少なくないという点を押さえておきましょう。

3-2.少額投資をする

仮想通貨に投資する際には、できるだけ少額の投資に抑えておくことが大切です。特に流通量の少ないアルトコインは、値動きの幅が大きく損失が拡大する危険性が高いため、多額の投資には向いていません。少額投資であっても、しっかりとチャート分析をするなど、損失が拡大しないように努力する必要があります。

3-3.損切りのルールを決める

許容できる損失額を決めておき、それ以上の損失が出ないように決済してしまうことを「損切り」と言います。仮想通貨投資に限らず、投資においては損切りがとても重要です。「また値上がりするかもしれない」と保有し続けた結果として、さらに損失が広がる可能性があります。損切りをすると、その時点で損失が確定してしまうものの、残った資産で再び投資を行うことが可能です。次のチャンスを待つためにも、損切りのためのルールを決めておくようにしましょう。

4.仮想通貨が暴落しているときは買いのチャンス?

仮想通貨の価格が暴落しているタイミングこそ、購入するチャンスであると捉えることもできるでしょう。ここでは、暴落時に利益を狙うためのコツについて紹介します。

4-1.底値を見極めて購入する

過去のチャートを見ると、仮想通貨の価格は暴落後に値を戻すという動きをしたことが多くありました。価格が暴落したあと、再び価格が上昇するタイミングで購入できれば、利益を得ることができるでしょう。そのためには、しっかりとチャートを分析したうえで、底値を見極めてから購入することが大切です。

4-2.長期保有で値上がりを待つ

価格が暴落していても、将来性のある仮想通貨であれば、長期的には値上がりする可能性もあります。暴落時に慌てて売るのではなく、長期的に保有するために仮想通貨を購入しておくという方法もあるのです。たとえば、今後大規模なアップデートが予定されていたり大企業や金融機関との提携が進められていたりする仮想通貨は、注目度が高くなります。将来的な実用化も期待できるため、価格が上がる可能性が高いと言えるでしょう。

5.仮想通貨暴落による損失拡大はできるだけ回避しよう!

仮想通貨は値動きが激しいため、大きく利益を得られる可能性がある反面、損失が膨らむ危険性も高いと言えます。だからこそ、過去の事例などを参考にしつつ、暴落の予兆を警戒しておくことが重要です。また、実際に値下がりが起こったときに損失拡大を防ぐため、分散投資や損切りなどの対策を行うように心がけましょう。

※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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