ハードウェアウォレットでのビットコインの管理について考える

ビットコイン
ハードウェアウォレット
2019-04-10 更新

ビットコインを含め仮想通貨というのは大切な資産の一つです。そのため、保管方法についてはなるべく安全なものを選択すべきでしょう。一般的に、「仮想通貨はハードウェアウォレットで管理すると安心だ」と言われています。しかし、ハードウェアウォレットで管理する場合もリスクがある点を忘れてはいけません。大切なのは、ウォレットの仕組みや機能を理解して、適切に利用することです。今回は、ハードウェアウォレットの特徴とビットコインや仮想通貨の管理方法について詳しく解説します。

1. ビットコインを個人で管理できるハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットは、個人でビットコインを管理する際に利用する「ウォレット」の一種です。仮想通貨を保管する財布としての役割を持つウォレットのなかでも、特にセキュリティ面が秀でているものでもあります。ただ、ハードウェアウォレットの利用はメリットだけではなくデメリットもあるため、利用方法などをしっかりと理解しておくことが重要です。

1-1. ハードウェアウォレットとは?

ハードウェアウォレットの特徴は、ウェブウォレットとは違って外部デバイスによって管理するものである点です。多くの場合、USBメモリーのような形状をしており、パソコンと接続することでビットコインや仮想通貨を管理することができます。ただし、ハードウェアウォレットに保管されるのはビットコインそのものではありません。それらを管理するための「秘密鍵」がハードウェアウォレット内に保管されるのです。ビットコインを含めた仮想通貨の多くは、秘密鍵と呼ばれる暗号を使って管理され、秘密鍵がなければ取引も送付もできない仕組みになっています。

ハードウェアウォレットに秘密鍵を保管し、それをインターネットから切り離せば、その秘密鍵で管理されるビットコインは誰にも動かせません。再びハードウェアウォレットがネット接続されるまで、ビットコインは安全な状態になります。しかし、ハードウェアウォレットは精密機械であるため、何らかのトラブルで破損する可能性もあるのです。ただ、保存されていた秘密鍵が失われてしまった場合であっても、「アクティベーションキー」を使用することで復元することも可能ではあります。しかし、ハードウェアウォレットの破損は危険でもあるため、しっかりとした管理が必要でしょう。

1-2. ハードウェアウォレットのメリットとは?

ハードウェアウォレットのメリットのなかでも、「オフライン管理ができる」という点はとても重要です。どれほどセキュリティ面が強化されたウォレットであっても、インターネットに接続されている状態では、ハッキングやウイルス感染のリスクをなくすことはできません。秘密鍵を保管したハードウェアウォレット自体をインターネットから切り離すことで、ビットコインを不正に奪われる危険性を限りなくゼロにすることができます。ハードウェアウォレットは基本的に小さなメモリーの形をしているため、持ち運びに優れている点も特徴でしょう。専用のアプリをインストールしているパソコンに接続すれば、どこからでも保管しているビットコインにアクセスが可能であり、取引や送付を行うことができるからです。こうした面から、ハードウェアウォレットは安全性と利便性を両立できるウォレットだと言えます。

1-3. ハードウェアウォレットのデメリットとは?

ハードウェアウォレットを利用するうえで、一番の課題となる点が「価格」でしょう。ハードウェアウォレットはビットコインや仮想通貨を保有している人の間でも、普及が進んでいるとは言えません。そのため、人気のハードウェアウォレットは品薄状態が続いており、なかなか入手できない状況なのです。自分で手に入れようとすると、どうしても購入価格が高くなってしまいます。中古で価格の安いものが出回っている場合もあるものの、そうしたものはセキュリティ上の危険があるでしょう。中古のハードウェアウォレットに不正なマルウェアを仕込んで、利用者から秘密鍵を盗むという犯罪が起こっているからです。ハードウェアウォレットを利用する目的は安全にビットコインを管理することですから、入手する場合は新品を購入する必要があります。

ハードウェアウォレットで仮想通貨を管理する場合、デバイス自体を守れば良いというわけではありません。秘密鍵を管理し、リカバリーフレーズなどが漏れないように注意を払うなど、自らセキュリティを意識した行動を心がける必要があります。「自分の資産を守る」という意識があって初めて、ハードウェアウォレットによる安全なビットコインの保管が行えるのです。

2. ハードウェアウォレットでのビットコインの管理は安全なの?

ハードウェアウォレットはセキュリティ面に秀でていて、ビットコインを個人で管理する方法のなかでも安全性が高いと言われています。しかし、ハードウェアウォレットを利用すれば、あらゆるリスクがなくなるというわけではありません。ここでは、ハードウェアウォレットによる管理のどこにリスクがあるのかを見ていきましょう。

2-1. セキュリティレベルについて

ハードウェアウォレットを利用するなら、実際にビットコインを送付したり取引したりする場合を除いて、オフラインで管理するようになるでしょう。そのため、インターネットを介したハッキングやウイルス感染に対するセキュリティレベルはとても高いのです。ハードウェアウォレットによって、秘密鍵がインターネットから切り離されている間は不正送信などの心配もありません。ただし、ビットコインなどの仮想通貨はただ保管しておくためのものではないため、どうしてもネット接続が必要になる場面があります。パソコンを通じてインターネットにアクセスしている間は、ハードウェアウォレットであってもセキュリティ上のリスクにさらされてしまうでしょう。たとえば、ウイルスや不正なマルウェアが入っているパソコンを利用することで秘密鍵が盗まれる可能性があるのです。

つまり、ハードウェアウォレットの安全性というのは、インターネットに接続していない間がもっとも高いということです。そのため、ハードウェアウォレットで管理するビットコインは、普段は取引や送付を行うことなく保管するものに限定すべきでしょう。頻繁に入庫・出庫する予定があるビットコインは、ハードウェアウォレット以外のウォレットに保管しておいたほうが利便性は高いのです。

2-2. 操作について

ハードウェアウォレットはただ購入して、そこに秘密鍵を保管しておけば安全というものではありません。きちんと仕組みを理解し、正しい方法で利用しなければビットコインを守ることができないのです。もっとも大切なのは、ハードウェアウォレットに保管される「秘密鍵」のシステムです。秘密鍵は一種の暗号であり、それを保管した後にインターネットから切り離すことで安全性を確保するのがハードウェアウォレットの役割だと言えます。しかし、ハードウェアウォレットに保管された秘密鍵であっても、それは単なる情報に過ぎません。ほかの人に知られてしまえば、ハードウェアウォレットに保管されていたとしても不正に利用される危険性はあります。ハードウェアウォレットによるビットコインの保管は、「秘密鍵を他人に知られないようにすること」が何よりも重要なのです。

また、ハードウェアウォレットによるビットコイン管理には秘密鍵とは別に、「PINコード」と呼ばれるものが大きな意味を持ちます。秘密鍵がビットコインを管理する暗号とすれば、PINコードはハードウェアウォレット自体を管理する暗証番号のようなものです。もしPINコードの設定を忘れると、ハードウェアウォレットへのアクセスができなくなり、保管された秘密鍵を利用できなくなります。また、PINコードを知られると、保管された秘密鍵を盗み出されるリスクにつながるのです。過去には、購入前にPINコードが設定済みになっていたハードウェアウォレットを利用したために、保管した秘密鍵を盗まれてしまったという仮想通貨盗難事件も起こっています。だからこそ、ハードウェアウォレットを利用する前に、正しい知識を身につけておかなければなりません。

2-3. デバイスについて

ハードウェアウォレットは外部デバイスであり、小さいものも多いため紛失のリスクが高いという面があります。外的な力で破壊されたり水濡れなどで破損したりする場合もあるため、管理には細心の注意が求められるでしょう。また、中古で購入したものの場合、悪意あるソフトウェア(マルウェア)が仕込まれているケースもあります。中古業者や転売業者にも、知識不足な業者が多く、中古のハードウェアウォレットからマルウェアの除去が徹底されていないためです。ネット接続をした途端、秘密鍵が流出するという危険性もあるため、自分で安全性を確認できない場合は中古品の購入は控えるべきでしょう。

3. ハードウェアウォレットでビットコインを管理する際の注意点

ハードウェアウォレットを利用する際には、いくつか注意点があります。ここからは、ハードウェアウォレットでビットコインを管理する際に、気をつけるべきことについて解説していきます。

3-1. 初期設定を他人に任せてはいけない

ハードウェアウォレットを利用する際の初期設定では、「PINコードの設定」「秘密鍵の書き取り」が必要であるため、面倒に感じたとしてもすべて自分で行いましょう。PINコードと秘密鍵は、ハードウェアウォレットを利用するうえで、絶対に他人に知られてはいけないものだからです。どちらか一方でも漏れてしまえば、ビットコインを盗まれる危険性があります。正規代理店以外では、犯罪目的で初期設定済みのハードウェアウォレットが販売されている場合もあるのです。リスクを避けるためにも、正規代理店で購入したうえで、自ら初期設定を行うように心がけましょう。

3-2. ハードウェアウォレットを信頼しすぎてはいけない

ハードウェアウォレットは、インターネットから切り離すことでビットコインを安全に管理するためのものです。仕組みを理解して利用すれば、大切な資産である仮想通貨を守ることができるでしょう。ただし、外部デバイスであるハードウェアウォレットには紛失や盗難、そして故障というリスクがあります。ハードウェアウォレットが故障した場合、リカバリーフレーズさえあればデータの復元は可能です。しかし、リカバリーフレーズを忘れたり記録したメモなどを紛失したりすると、保有していたビットコインを喪失することになります。そのため、ハードウェアウォレットだけにすべてのビットコインを保管するより、ほかのウォレットも利用するなど分別管理するほうが安全です。

4. DMM Bitcoinのコールドウォレットについて

ハードウェアウォレットだけにこだわらず、資産の分別管理を考えるなら、仮想通貨交換業者のウォレットに預けるというのも一つの選択肢です。ここでは、DMM Bitcoinにおけるビットコインの管理体制について解説します。

4-1. 資産を分別管理している

DMM Bitcoinでは、ユーザーの資産を分別管理しています。仮想通貨ウォレット間で資金移動をする際は、複数の部署からの承認が必要になる仕組みです。移動後の資産についても、社内でその内容をしっかりと共有しています。こうした分別管理は、DMM Bitcoin内部の社員によって不正操作が行われることを防ぎ、ウェブアプリの脆弱性によるリスクを回避する措置なのです。

4-2. コールドウォレットで保管している

DMM Bitcoinでは、ユーザーの資産のうち、90%以上をコールドウォレットによって徹底管理しています。コールドウォレットとは、オフラインで管理されるウォレットのことであり、インターネットからのアクセスを不可能にすることでセキュリティレベルを向上させるものです。逆に、オンライン上で管理されているものはホットウォレットと呼ばれ、頻繁に取引や送付が必要な仮想通貨を保管するために利用されます。DMM Bitcoinは、資産の大半をコールドウォレットで管理することで、社内・社外の両方から不正な操作が行われないようにセキュリティを高めているのです。

4-3. 社内セキュリティを強化している

DMM Bitcoinでは、社外との通信だけではなく社内端末の動きも365日24時間体制で監視しています。また、直接個人情報を閲覧できるオフィスがもっとも危険であるという観点から、DMM Bitcoinのオフィスはすべての部屋に監視カメラが備え付けられているのです。入室においても専用カードが必要であり、静脈認証まで求められます。それだけ、顧客の大切な資産を徹底的に保護しているのです。

5. ビットコインはセキュリティの高いウォレットで管理しよう!

ビットコインは大切な資産ですから、安全な方法で管理することが大切です。安全性が高いと言われているハードウェアウォレットにも、特有のリスクがあるため過大な期待をすべきではありません。一つの保管方法にこだわるのではなく、さまざまな管理法を検討してセキュリティの高いところで保管するようにしましょう。

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