初心者でも簡単にパソコンやスマホで取引できる!ビットコインの買い方
ビットコイン(BTC)に興味を持つ人が増える流れの中で、実際に取引を行ってみようと考える人も多くなっているようです。ビットコインは、初心者でもパソコンやスマホで簡単に取引ができます。
しかし、法定通貨を利用してビットコインなど暗号資産(仮想通貨)の取引を行う暗号資産交換業者には、手数料や取引単位などの違いがあるため、利用する前にあらかじめ調べておく必要があります。
今回は、暗号資産交換業者を通じたビットコインの購入方法や、手数料・取引単位について見ていきましょう。
ビットコインの入手方法は?
ビットコインを入手する方法は1つではありません。ここでは、実際にビットコインを購入する方法を解説します。大切なのは自分に合った購入方法を見つけることなので、それぞれの特徴をしっかりと把握したうえで選択しましょう。
暗号資産交換業者での購入
ビットコインを購入する方法として、最も一般的なのは暗号資産交換業者から購入する形です。暗号資産交換業者は、暗号資産の売買(取引)サービスを提供している業者です。このように法定通貨と暗号資産の交換サービスを提供する場合、日本の金融庁への登録が必要になります。
暗号資産交換業者は、厳しい管理体制のもとで経営されており、審査を経て承認された暗号資産のみを取り扱っているのが大きな特徴です。
「マイニング」での入手
ビットコインは、「マイニング」という方法の利用でも入手できます。
マイニングとは、ビットコインの送付が行なわれた際に決算データを検証・承認する作業のことです。これを行なう人のことを「マイナー」と呼びます。マイナーはブロックの生成に成功することで報酬としてビットコインを獲得することができます。
マイニングの手段は複数あります。自身のパソコンの力だけを使って行なう「ソロマイニング」や、現在の主流である「マイニングプール」などの方法です。
初心者向けのビットコインの買い方は?
ビットコインを取引するうえで、「いくらから購入できるか」「どうすれば相場がわかるのか」という情報は重要です。ビットコインの購入単位や相場の見方を知り、必要な資金や購入タイミングを把握するようにしましょう。
余剰資金で始める
ビットコインは2024年6月末時点で、1BTC=1000万円前後の価格となっています。しかし、これは「ビットコインの購入に1000万円が必要」という意味ではありません。ビットコインは小数点以下に分割できるため、実際は、もっと小さな金額からでも取引を行うことも可能です。
ビットコインや暗号資産の取引は、実際に経験しながら学び、メリットとリスクに関する知識を身に付けてから本格的に取引するという方法が大切だといわれています。
チャートを知る
ビットコインの相場はチャートから確認することができます。チャートにはさまざまな種類があり、それぞれに見方がある点には注意しましょう。
例えば、DMM BitcoinのWEBサイトにある「ビットコイン/円(BTC/JPY)のチャート」も一般的なチャートのひとつで、「ローソク足チャート」と呼ばれています。
このチャートでは、1分・5分・10分から日・週・月などの特定期間における値動きを、グラフ上に「ローソク足」(ろーそくあし)と呼ばれる棒の形状で表します。
下の図がローソク足チャート内に表示されるもので、ビットコイン/円(BTC/JPY)の「始値」(はじめね)、「高値」(たかね)、「安値」(やすね)、「終値」(おわりね)を表しています。
太い部分を「実体」と呼び、1つのローソク足内の始値と終値を示します。実体から上下に伸びる細い線は、上が「上ヒゲ」で下が「下ヒゲ」と呼ばれるものです。これは、設定した特定期間の上ヒゲは高値、下ヒゲは安値を示します。値動きの幅が大きいほど実体やヒゲが長くなります。
チャートをチェックして過去の値動きを確認すれば、今後の相場動向を予測する役に立つでしょう。
ただし、暗号資産(仮想通貨)の価格は暗号資産交換業者ごとに違います。暗号資産市場は世界共通のものがあるわけではなく、それぞれの暗号資産交換業者が独自に形成しているものだからです。そのため、買値や売値が業者によって異なります。実際に取引を行う場合は、複数の暗号資産交換業者で価格を確かめることを心がけておきましょう。
手数料の種類
ビットコインの現物取引にかかる手数料は大きく分けて3種類あります。
1つ目は「取引手数料」であり、実際の取引を行う際に支払うもので、主に取引所形式の取引所で売買する場合に発生するコストです。
2つ目は「日本円の入出金手数料」です。暗号資産交換業者の口座に日本円を入れたり、口座から日本円を出したりする場合に支払わなければいけません。
3つ目は「暗号資産の入出庫手数料」です。暗号資産交換業者の口座とほかのウォレットの間で暗号資産をやりとりした場合も手数料が必要になります。
こうした手数料は暗号資産交換業者によって異なるため、利用する前に確認しておきましょう。
売値と買値の価格差を表す「スプレッド」
スプレッドとは、販売所形式の暗号資産交換業者がそれぞれ設定している暗号資産(仮想通貨)の「同じタイミングにおける購入価格と売却価格の差」です。たとえば、ビットコインの購入価格が100円のとき、売却価格が95円であればスプレッドは5円になります。
このスプレッドは、暗号資産交換業者の立場としては必ずしも利益につながるとは限りませんが、利用者の立場からしてみると実質的な手数料だといわれています。
「取引手数料無料」をうたっていても、スプレッドが大きい業者を利用すると、結果的には高い手数料を支払っているのと同じことになるので注意しましょう。
また、スプレッドは、人気がなく流動性が低い暗号資産や、ボラティリティの高い暗号資産では広く設定されていることが多く、有名な暗号資産であっても価格の急変時や流動性の低下時には拡大しやすいことにも注意が必要です。
現物取引とレバレッジ取引
実際にビットコインを取引する場合には、ふたつの手段があります。前述の「現物取引」と「レバレッジ取引」です。
暗号資産(仮想通貨)取引の初心者であれば、まずは分かりやすい現物取引から始めるのがお勧めです。すでに紹介したとおり、無理のない範囲での資金でスタートできることや、実際に暗号資産を保有できるためブロックチェーンに暗号資産を送金できることも利点といえます。
もう1つの取引方法である「レバレッジ取引」について説明しましょう。
こちらは、一定額の資金を「証拠金」として担保にし、そこから取引所ごとに決められた倍率までの金額で取引ができるというものです。
レバレッジ取引では、実際に暗号資産の現物を保有できるわけではなく、暗号資産を新規注文(買いまたは売り)と反対売買である決済注文(売りまたは買い)をしたときの日本円の差額を決済時に受け渡す「差金決済」になります。
大きな金額での取引が可能になるため、大きな利益を上げる可能性も高くなりますが、その分損失も大きくなってしまうハイリスクハイリターンな取引方法といえます。
ビットコインの買い方の流れ
実際のビットコインの購入方法の流れを見てみましょう。ここでは、実際にビットコインの受け渡しを伴う買い方としての現物取引の流れを見ていきましょう。DMM Bitcoinの現物取引で利用可能な注文方法である「ストリーミング注文」、「指値注文」、「逆指値注文」、「OCO(オー・シー・オー)注文」について解説します。
ストリーミング注文
ストリーミング注文は、画面に表示されている価格でビットコインを売買する方法です。
この際、「スリッページ」を設定しておくと、表示価格から「いくらまでの価格差なら注文を確定させるか」を決めておけるため便利です。特に、値動きが激しいタイミングでは「今の価格」が秒単位で大幅に変わるため、スリッページの設定はきちんと行いましょう。
指値注文
指値注文は、購入・売却したい価格を設定して注文を出す方法です。例えば、できるだけ安価にビットコインを購入したい、あるいは少しでも高額で売却したいという際に利用してみると良いでしょう。ただし、相場から離れすぎた安値での購入注文・高値での売却注文は、いつまでも約定しないままになる場合があるため注意が必要です。「いくらなら購入・売却できるか」を考えて、適切な価格を選ぶことが重要になります。
逆指値注文
逆指値注文は、指値注文同様に購入・売却したい価格を設定し注文を出す方法ですが、現在レートよりも不利な注文レートを指定できる点が大きく違います。例えば売却注文の場合は指定価格以下の価格レート(Bid価格)、また購入注文の場合は指定価格以上の価格レート(Ask価格)となった場合に、自動的に約定します。
逆指値注文のポイントは、価格下落傾向になった際に損失が膨らまないように、任意の価格以下になった場合に売却を行う「損切り」に利用できることです。しかし逆指値注文は、原則として設定した価格に到達した段階で注文が実行されるため、価格が大きく変動している際などでは指定価格とかい離した不利な約定価格となるリスクがある点も覚えておきましょう。
OCO(オー・シー・オー)注文
OCO注文は、同時に2つの注文を出し、一方の注文が約定すると残りの1つが取消になる注文方法です。損切りポイントと利確ポイントを同時に設定できるため、しばらく取引から離れる場合などに利用される注文方法です。
まとめ
ビットコインは、極めて高価な印象がある一方で、小数点以下まで分割できる仕組みによって、暗号資産交換業者を利用して小額からでも手軽に購入できます。
取引を始めるためにも、まずは自分に合う暗号資産交換業者を探すことが大切です。暗号資産の売買には、利益を生む可能性と損失を生むリスクのどちらも存在するため、十分に情報収集を行なうことをお勧めします。そして、気に入った暗号資産交換業者が見つかったなら、口座を開設して取引を始めてみましょう。
※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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