ビットコイン価格相場にも影響!暗号資産(仮想通貨)注目ニュース
ビットコインも含めて、仮想通貨の相場は変化しやすいといわれています。過去にも仮想通貨関連のニュースが流れることで、価格に大きな影響を与えたことがありました。そのため、ビットコイン投資をするうえで、仮想通貨に関するニュースをチェックしておくのはとても重要です。将来の相場を予測するうえでもメリットがあるでしょう。今回は、ビットコインの価格相場にも影響する注目するべきニュースについて詳しく紹介していきます。
1. ビットコインのニュースに注目するメリットとは?
ビットコイン投資をするなら、ビットコインや仮想通貨に関連するニュースのチェックは欠かせないでしょう。なぜなら、ビットコインの価格が仮想通貨に関するニュースに影響を受けるためです。ここからは、ニュースに注目する具体的なメリットについて解説します。
1-1. 価格変動を事前予測できる
ビットコインを含む仮想通貨は、新しい技術で作られており、法律などのルールも含めて未成熟な部分が多い状況です。ビットコインの価格は、ビットコイン自体の価値と言うよりも将来性への期待感によって高まっているところがあります。そのため、ビットコインの発展に関わるニュースが、価格に大きな影響を与えるのです。ビットコインの将来に希望が持てるようなニュースなら価格が上昇する可能性が高く、逆に失望感を与えるニュースなら価格が下落する可能性が高まります。だからこそ、いち早く情報を得ることができれば価格相場を読みやすくなるでしょう。特に、短期的な売買で利益を得たいという人にとっては、ニュースから得られる情報の把握が欠かせません。関連するニュースを踏まえたうえで投資を行うようにしましょう。
1-2. 将来の価値を見極める
ビットコインは利便性の高い決済手段として、将来的な普及が期待されています。大手企業や銀行の参入などのニュースに注目することで、ビットコインの将来性を見極める材料になるでしょう。ビットコインの将来に期待する人々がいる一方で、そのリスクについて不安視する人々もいます。今後、ビットコインがどのような広がりを見せるのかは簡単に判断することはできません。だからこそ、普段から情報を集めておくことが大切になります。ビットコインを長期的に保有することを考えている人は、将来の価値を見極めるためのニュースをしっかりとチェックしておきましょう。
1-3. 法規制に対応する
ビットコインを含めた仮想通貨に関わる法律の整備は、まだ完全とはいえません。2018年には金融庁による仮想通貨交換業者の規制やICO規制など、さまざまな法整備が行われました。今後も、仮想通貨に関する法整備・規制が進むだろうといわれています。ビットコイン投資を行ううえで、仮想通貨関連の法整備について知識がないというのは大きなリスクになります。普段からニュースに目を通しておくことで、安心してビットコイン取引ができる環境を作るように心がけましょう。
2. ビットコインの価格変動に影響するニュース
ビットコインの取引を行うなら、何よりも価格変動のリスクに目を向ける必要があります。仮想通貨関連のニュースのなかには、ビットコインの価格を大きく変えてしまうようなものも含まれているため注意が必要です。ここでは、実際にビットコインの価格を変えたニュースについて紹介します。
2-1. 仮想通貨ファンドが閉鎖危機に直面
仮想通貨ファンドは、顧客から資産を預かって仮想通貨に投資を行っています。多くの仮想通貨ファンドのファンドマネージャーは、成果型報酬の形態で利益を得ているのです。ところが、2018年に入ってから、ビットコインの価格は大きく下落し、2018年11月時点で1BTCが50万円前後まで下がっています。そのため、ファンドマネージャーの報酬は激減しており、多くの仮想通貨ファンドが閉鎖する可能性があるといわれているのです。もし仮想通貨ファンドの閉鎖が相次いだ場合、ビットコインへの投資が減ることで価格にも影響を与える可能性があるでしょう。
2-2. ビットコイン先物取引開始が延期
2018年12月に予定されていたビットコインの先物取引開始が、2019年1月に延期されました。ビットコイン先物取引を実施予定の仮想通貨取引プラットフォーム「Bakkt」は、ニューヨーク証券取引所を運営するインターコンチネンタル取引所が運営元になっています。そのため、ビットコイン先物取引の開始への期待は高く、12月の先物取引開始が価格上昇のきっかけになると思われていました。ところが、先物取引の開始が延期されたことで、一時的にビットコインの価格が下落したのです。ビットコインや仮想通貨にとって、取引環境に関わるニュースも価格に影響する場合があるため注意が必要でしょう。
3. ビットコインの規制に影響するニュース
ビットコインの可能性を信じる人々がいる一方で、リスク面を重視して世界的に規制を進めようとする流れもあります。ビットコインに対する規制は、価格相場にも影響を与えるため、しっかりとチェックしておきましょう。
3-1. FATFが仮想通貨のルールを発表することを明示
2018年6月に開催された、世界204の国や地域から司法関係代表者が出席したマネーロンダリングを監視する金融活動作業部会(FATF)の総会において、仮想通貨の規制を含む話し合いが行われました。FATFは2019年6月をめどに仮想通貨規制のルールを発表するとしています。規制ルールを世界各国が具体化することで、仮想通貨を犯罪やテロの資金集めに利用させないという考えがあるのでしょう。仮想通貨の悪用を防ぐためにも、仮想通貨サービス提供事業者の規制が必要だとしています。仮想通貨の技術は、世界の経済に良い影響を与えると期待される一方で、悪用の防止という観点から規制も増えていくでしょう。
3-2. 仮想通貨の国際基準呼びかけ
2018年11月にアメリカの司法副長官がインターポールの会議に出席し、仮想通貨を利用した犯罪を防止するために規制を強化する必要があると発言しました。仮想通貨のもたらす恩恵は認めつつも、ランサムウェアやマネーロンダリングによる悪用事例を取り上げて、仮想通貨が違法行為に利用されている点を指摘したのです。また、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を利用した詐欺・市場操作が行われていると警告しています。仮想通貨の規制には、国際協力による「法の支配」が必要だと述べているのです。こうした流れは仮想通貨市場の活力を抑制すると不安視される一方、仮想通貨におけるルールが定まり規制が強化されることを意味しています。したがって、仮想通貨のイメージアップにつながると期待する声もあるのです。
4. ビットコインの将来に影響するニュース
ビットコインは将来的に決済手段としての普及が期待されている仮想通貨です。日本国内でも、ビットコインの決済に対応している店舗が増えつつあります。ここからは、ビットコインの将来性について取り上げられたニュースについて見ていきましょう。
4-1. フランスのタバコ小売店がビットコイン決済を導入
2019年1月から、フランスのタバコ小売店において、ビットコイン・クーポンを購入するための新システムが導入されると発表されました。ビットコイン・クーポンを購入することで現金をビットコインに交換し、タバコの売買をビットコインで決済できるようになります。この計画は、フランスの監督・破綻処理庁から認可されており、ビットコインを決済システムとして普及させる先駆けになると期待されているのです。ただし、フランス中央銀行は、ビットコイン決済によるタバコ販売について一切同意していないと発表しています。民間によるビットコインへの期待と、政府や公的機関の懸念が表面化した事例であり、今後の動向が気になるニュースでもあるのです。
4-2. 仮想通貨保険サービス業界の現状
今後、仮想通貨市場に機関投資家が参入されることが期待されています。資金力が豊富な機関投資家が仮想通貨投資に参加すれば、市場が活気づくといわれているからです。そのための課題として、ハッキングによる損害を補償する保険サービスの充実が求められています。しかし、保険会社にとって仮想通貨の流出リスクを予測するのは難しく、保険サービスがなかなか提供されないという状況が続いているのです。保険の対象となる仮想通貨の保管方法によってもリスクは増減するため、保険料に差が出てくるといわれています。リスクの予測は保険料を決定する大きな要素ですから、保険会社としてもサービス提供に慎重になっているのでしょう。
ただ、仮想通貨関連の保険サービスへの需要が増しているのもたしかであり、将来的に保険サービスの供給が増える可能性もあります。そうなれば、機関投資家の仮想通貨市場参入により、ビットコインの価格相場に影響が現れると期待されているのです。
5. ビットコインのマイニングに影響するニュース
ビットコインの価格に影響を与えるのは、仮想通貨市場に関わるものばかりではありません。ビットコインのマイニングに関する環境もまた、価格相場と深い関わりがあります。マイニング報酬やマイニング事業に興味ある人だけではなく、ビットコインに興味がある人はマイニングに影響するニュースにも注目しておくべきでしょう。
5-1. 家庭用マイニング機器発売
アメリカに本社を置く会社が家庭用のマイニング機器を開発・販売しています。この機器を利用することで、技術面に詳しくないユーザーでも、簡単にマイニングができるようになるといわれているのです。購入価格や消費電力が抑えられており、個人でもマイニングに参加できる可能性があります。従来のマイニング機器よりも価格が抑えられているのは、マイニング収益の5%が販売元の会社に還元される仕組みがあるからです。そのため、これからマイニングを始めようとする人が初期費用を抑えるために利用する機器だといえるでしょう。
5-2. 中国のマイニングプールが無期限の閉鎖へ
香港に拠点を置いている中国のマイニングプールが、2018年11月末をもって無期限で閉鎖しました。公式の発表としては、閉鎖の理由を「事業調整のため」としています。閉鎖は予告されたものであり、マイナーに対する報酬は予定通り支払われたようです。しかし、マイニングプールの閉鎖については、ビットコインマイニングの世界に大きな変化が訪れている点に原因があるという声もあります。2018年中のビットコイン価格の下落・停滞がマイニングコストの増大を招いているといわれています。
6. ビットコイン関連ニュースを把握して相場予想に役立てよう!
ビットコインの価格相場は、関連するニュースから影響を受けることも少なくありません。ビットコインを含めた仮想通貨は、大きな可能性を秘めてはいるものの、不安や懸念もあるからです。だからこそ普段から新しい情報に目を向け、価格予想に役立てるように心がけると良いでしょう。
ビットコインのニュースについて詳しく知りたい方は「暗号資産(仮想通貨)に大きく関与する世界のキーマンとは?」もご参照ください。
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