暗号資産(仮想通貨)のトレードにはリスク管理が不可欠

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2021-02-24 更新

高いリターンを期待できる投資においては、おのずとリスクも関わってくるため、リスク管理が欠かせません。そして、大きな価格上昇を期待できる反面、逆の動きも起こりうる暗号資産(仮想通貨)も、例外ではありません。

では、具体的にどのようなことを心掛ければ、リスクを上手く管理できるのでしょうか? この記事では暗号資産で考えられる代表的なリスクの種類や押さえておくべきポイントについて解説します。

暗号資産(仮想通貨)のリスクの種類

暗号資産には様々なリスクがあります。まずは暗号資産取引で考えられる代表的な6つのリスクについて解説します。

価格変動リスク

まず把握しておくべきなのは、価格が暴落するリスクです。2020年3月には、新型コロナウイルスに起因する世界的な経済混乱によって、ビットコイン価格が1日で約50%も下落しました。暗号資産には株でのストップ高・ストップ安といった仕組みはありません。政治や経済、社会情勢によって、大幅な価格変動があるということを認識しておく必要があります。

レバレッジのリスク

レバレッジ取引は現物取引と比べ、少額の証拠金を差し入れることで、数倍の取引が可能になります。わずかな値動きで大きな利益を狙うことも可能ですが、反対に証拠金を超える大きな損失につながることもあります。

また、現物の暗号資産を証拠金として利用することもできます。こうした場合には、現物の暗号資産と同じ暗号資産を買いポジションとして保有した場合、下落局面では現物暗号資産の下落に加えて、証拠金取引の評価損も合わさることで、想定以上の損失になる可能性があります。

ファイナリティがないリスク

暗号資産では、取引がブロックチェーンで承認される必要があります。この承認が行われなければ、送付は完了しません。特にビットコインに使われているプルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work、「PoW」と略されます)は、決済が絶対に取り消されないという「決済完了性(ファイナリティ)」が完全にはありません。取引が暗号資産の保有・移転管理台帳記録者のネットワークにおいて否決される場合、暗号資産の価値を喪失する可能性があります。

ハッキングなどサイバー攻撃のリスク

海外を含めると、毎年のように暗号資産交換業者を狙ったハッキング事件が起きています。日本でも暗号資産のユーザー情報やパスワードが盗まれた事例が複数回起きました。過去の例では大規模なハッキングが起きた後には大規模な売りが発生し、価格が下落する傾向にあります。

また、ネットワークの安全性やシステムサーバー稼動の安全性が懸念される場合にはサービスの緊急停止ということも考えられます。

送付ミスのリスク

ビットコインなどの暗号資産は簡単に他者に送付が可能です。

しかし、送付先アドレスを間違えてしまうと二度と取り戻すことはできません。アドレスが存在しないものだった場合にはエラーになり、送付処理が行われませんが、もし実在する場合は送付が行われてしまいます。こうした場合に、取引を取り消すことはできません。事前に送付先アドレスをしっかりと確認する必要があります。

秘密鍵紛失のリスク

暗号資産は交換業者に預ける以外に、自分自身で秘密鍵を管理してウォレットで保管することができます。ウォレットにはハードウェアウォレットや、ペーパーウォレットなどいくつかの種類がありますが、共通しているのは「秘密鍵」というコードを使って暗号資産の取引をすることです。

自分自身のウォレットで暗号資産を管理している場合には、この秘密鍵を失くしてしまうか、忘れてしまうとウォレットにアクセスできなくなります。アクセスできないと、暗号資産を引き出すことも送付することもできません。

暗号資産にはこれらの他にも、予期できない様々なリスクが想定されます。「暗号資産(仮想通貨)取引に関わるリスク」などを参照して、十分にリスクを把握した上で取引を行うのが良いでしょう。

参考:
暗号資産(仮想通貨)取引に関わるリスク

今後失敗しないためのリスク管理方法

こうした様々なリスクにはどのように対処するのがよいでしょうか。「これだけやっておけば問題ない」というものはありませんが、いくつかのリスク管理方法をご紹介します。

世界情勢や暗号資産のニュースをチェックする

2020年3月のコロナショックによる暗号資産の暴落は、株や金(ゴールド)など、すべての資産が下落するなかで、少しでも現金を手に入れようとした投資家が暗号資産も売りに走ったことが要因とされています。当時は暗号資産が下落する前に株や金などが下落を続けていました。完全にリスクを予想することはできませんが、事前に世界情勢やニュースをチェックしていればある程度の値動きを予測することにつながります。

独自の損切りラインを作る

投資でコンスタントに利益を追求していきたいと思うなら、ロスカット(損切り)ルールだけに頼るのではなく、日頃から自発的なロスカットを徹底することも大切です。

では、どういったタイミングで損切りを決断すべきでしょうか?現実的なのは、局面ごとの情勢に応じて損切りの水準を見直していくことです。

例えば、価格が中期の移動平均線を下抜いたら(売り建ての場合は上抜いたら)断念して損切りするというのが一例です。これに限らず、過去のチャートの推移を振り返りながら、自分にとって最も目安になりそうな判断材料を見つけ出すとよいでしょう。

あらかじめ自分なりの損切りルールを決めておき、該当する状況になった場合は躊躇なく実行することが大切です。

余剰資金で運用する

暗号資産に限らず、投資全般に言えることですが、生活に影響を与えない範囲の余剰資金で行うことが、リスクを避けることにつながります。万が一、すべての資産を失うことがあったとしても問題がない範囲で投資しましょう。

秘密鍵やパスワードを自身で管理する

暗号資産交換業者を利用する際にはパスワードを他人に知られないようにしっかりと管理することが重要です。また自分自身のウォレットで管理するには秘密鍵を他人に見られたり、紛失しないように十分注意したりする必要があります。

せっかく利益を出せているにも関わらず、秘密鍵を失くしたことで取引ができなくなったり、資産を引き出せなくなったりしないように、自己責任で管理しましょう。

リスク管理を心掛ければ、自然と不安は和らいでいく

管理という言葉にはどこか面倒そうなイメージがつきまといますが、要は大きな損失を被らないようにさまざまな面からコントロールを図ることがリスク管理です。その目的は、着実に資産を増やしていくことにあります。

利益はできるだけ大きくして、損失はできるだけ抑えたいと誰もが思っているはずです。利益をできるだけ伸ばすように心掛けながら、失敗した場合はこまめに損切りしていけば好結果につながっていく可能性が高まり、不安も解消されていくことでしょう。

暗号資産には株やFXとは異なるリスクもあります。リスク管理を徹底して、投資に取り組みましょう。

暗号資産取引のリスクについては「暗号資産(仮想通貨)取引に関わるリスク」も参照ください。

※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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