初心者にもできる暗号資産(仮想通貨)の始め方、取引方法を解説
ビットコインの価格変動がニュースに取り上げられるなど、暗号資産(仮想通貨)が話題にのぼる機会も増え、認知度も広まり、言葉としては一般的になりつつあります。しかし、暗号資産に興味はあるけれど、いざ始めてみようと思ったら、何から始めたらいいのかわからない方もまだまだ多いのではないでしょうか。
今回は初心者の方に向けて、暗号資産を手に入れるにはどうしたらいいのか、どのような種類があるかなど、自分に合った暗号資産の見つけ方や購入(取引)の仕方、投資の方法も含めて、暗号資産の始め方をご紹介します。
暗号資産(仮想通貨)で何がしたい?投資?勉強?ゲーム?ショッピング?
暗号資産といえばビットコインが有名ですが、暗号資産にはほかにもたくさんの種類があります。それぞれ特徴や用途が異なりますので、初めて購入する場合は、まず暗号資産で何がしたいか? 自分の目的に合ったものを選択するといいでしょう。
初心者の方には、何がしたいかを考えるのは難しいかもしれませんが、特に目的は決まっておらず、暗号資産とはどういうものか体験をしてみたいというのも、目的の1つです。そういう場合は、まずは世界で最初の暗号資産であり、最も人気かつ取り扱われている数が多いビットコインを購入してみるのもよいでしょう。
しかし、これがブロックチェーンゲームを始めるために暗号資産を購入したいというハッキリとした目的がある場合は、話は変わってきます。ブロックチェーンゲームは、それぞれ使用する暗号資産が決まっているので、ゲームに対応する暗号資産を購入する必要があります。ゲームで遊びたい方は、目的のゲームが対応する暗号資産を調べておきましょう。ゲームによっては、イーサリアム(ETH)であったり、ネム(XEM)であったり、それぞれ使用するものが決まっています。
暗号資産による決済を体験してみたいという方もいるかもしれません。その場合は、ショッピングサイトなど、対応するサービスがどの暗号資産で決済ができるかで、選択肢が決まります。多くはビットコインが使われていますが、その限りではありません。
最近は、代替不可能な「ノンファンジブルトークン」(NFT)という仕組みを使い、ゲームのアイテムやキャラクター、デジタルトレーディングカード、アート作品などをトークンとして発行し、それらデジタル資産を取引するマーケットプレイスというサービスも出てきています。これらにはイーサリアムが使われていることが多く、購入するにはイーサリアムが必要になります。
他にも、海外送金に強いリップル(XRP)、日本初の暗号資産のモナコイン(MONA)など、それぞれ特徴的な暗号資産が多数あるので、暗号資産の特徴をいろいろと調べてみて、それから目的を決めるのもいいでしょう。
暗号資産交換業者を探す
暗号資産は、暗号資産交換業者が提供するサービスで購入(取引)をします。
購入したい暗号資産が決定したら、次にその暗号資産が購入できる暗号資産交換業者を調べましょう。暗号資産交換業者が取り扱う暗号資産の種類は、交換業者によって異なりますので、必ず確認しておきましょう。
日本国内で暗号資産の取引を行う場合は、日本の金融庁に登録された、日本国内居住者向けに暗号資産取引サービスを提供している暗号資産交換業者で口座を開設し取引をする必要があります。
DMM Bitcoinも、日本の金融庁に登録されている暗号資産交換業者(関東財務局長 第00010号)です。
また、暗号資産の取引には、現物取引とレバレッジ取引があります。現物取引は、顧客と暗号資産交換業者との間で、購入・売却といった取引を行うたびに現金と暗号資産の受け渡しを行う取引です。実際に暗号資産を保有したい方は、現物取引で暗号資産を手に入れる必要があります。
レバレッジ取引は、損失時の決済に備える一定額の資金(証拠金)を担保に、それより大きな金額の取引ができる取引です。レバレッジ取引は現物取引とは異なり暗号資産自体を保有するのではなく、売買の差額を日本円で受け渡しする「差金決済」というのが特徴です。
取引までの流れ
暗号資産の取引は、すべて自分の口座を介して行います。口座開設から暗号資産の取引ができるようになるまでには、本人確認や銀行口座の登録などいくつか手続きが必要です。手続きに掛かる時間は、交換業者によっても異なります。取引開始には、口座開設の手続きにかかる時間を考慮し、余裕を持って行う必要があります。
DMM Bitcoinは最短で当日から取引可能
口座開設から取引開始までの流れをDMM Bitcoinを例にご紹介します。
DMM Bitcoinで口座開設をするには、『スマホでスピード本人確認』をする方法と『郵送で本人確認』をする方法があります。スマホによる本人確認を利用することで最短で当日から取引を開始できます。
スマホでスピード本人確認
スマートフォンを使った本人確認方法では、まずメールアドレスを登録(STEP1)します。次に、本人情報を入力した後に、スマートフォンのカメラで本人確認書類や自身の顔写真をリアルタイムで撮影し、最後にSMS認証を行います(STEP2)。その後DMM Bitcoinにて口座開設審査が行われ、確認メールが届けば口座開設が完了(STEP3)です。本人確認書類1点(郵送で本人確認は2点必要)のみで、最短で当日に口座開設が可能です。
郵送で本人確認
郵送での本人確認もまずはメールアドレスを登録(STEP1)します。その後、本人確認書類の画像をアップロード(STEP2)します。口座開設審査後、認証コードが登録した自宅住所に郵送されます。認証コードを入力すれば本人確認が完了し、口座が開設(STEP3)されます。
なお、本人確認に必要な書類や手続きの詳細については、「口座開設までの流れ」をご参照ください。
「クイック入金」なら、24時間365日リアルタイムで入金できる
口座が開設できたら、暗号資産を購入するためにウォレット口座に日本円を入金します。ウォレット口座はご自身の資産を預かるための口座ですので、マイページの「口座振替」より、ウォレット口座から取引のためのトレード口座に日本円の振替をします。ここまでの手続きを経て、初めて暗号資産の購入(取引)が可能になります。
入金方法は、通常は暗号資産交換業者が指定する銀行口座に振り込みますが、「クイック入金」を利用することで、24時間365日リアルタイムかつ手数料無料で入金ができるサービスもあります。
通常の振込では取引口座に最短5分で反映されますが、クイック入金はリアルタイムで取引口座に反映されるので、最短で当日の取引が可能になります。素早く取引を開始したい場合は、クイック入金がお勧めです。
参考コラム:「入金から出金までのお取引の流れ」
現物取引の方法
ここからは、DMM Bitcoinを例に実際に暗号資産を購入するまでの流れをご紹介します。
DMM Bitcoinでは、現物取引としてビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)の取引が可能です。日本円を入金したら、いよいよ取引の開始です。例としてビットコインを購入する方法を解説しましょう。
ビットコイン取引(売買)を行うための「トレード口座」に現金を「振替」
DMM Bitcoinの取引口座は、口座内に「ウォレット口座」と「トレード口座」という2種類の口座があります。ふたつのお財布と考えるとわかりやすいかもしれません。
銀行から取引口座に振り込んだ日本円は、「ウォレット口座」というお財布(口座)に入金されます。DMM Bitcoinでは、ここから暗号資産の取引に使いたい分の日本円を「トレード口座」に振り替えて使用します。たとえば10万円のうち5万円だけを取引に使用したい場合は、まずはウォレット口座からトレード口座に5万円だけ「振替」をします。
ちなみに日本円と同様に、暗号資産もウォレット口座とトレード口座にて使い分けます。
トレード口座に資金が用意できたら、いよいよ取引開始です。取引は、スマートフォンからもパソコンからも可能です。
スマホから、マイページのメニュー「アプリで取引する」を選択することで取引システム(アプリ)が立ち上がります(アプリのアイコンから直接立ち上げる方法もあります)。アプリで再度ログインした後に取引が可能になります。
パソコンからは、マイページのメニュー「取引開始」を選択するだけでログインされた状態の取引システムが立ち上がります。
なお、DMM Bitcoinでの暗号資産の詳しい取引方法については操作マニュアルをご確認ください。
現物取引にかかる手数料は?
通常、暗号資産交換業者では、暗号資産の現物取引を行う際には手数料が発生します。現物取引には、「取引手数料」と「スプレッド」があります。また、レバレッジ取引では、取引にかかる手数料に加え「レバレッジ手数料」が別途発生します。
取引手数料は、暗号資産交換業者が提供するサービスを維持するための利用料として考えることができます。
しかし、DMM Bitcoinでは、現物取引、レバレッジ取引共に取引手数料は無料(※ただしBitMatch注文を除く)。日本円の入金時の振込入金手数料(銀行手数料はお客様負担)、クイック入金手数料、出金時の手数料がすべて無料です。ただし、レバレッジ取引においては、ポジションを翌日まで持ち越した場合、建玉金額の0.04%/日のレバレッジ手数料が発生します。
また、暗号資産の入出庫についても、入庫時の手数料は無料(マイナーへの手数料はお客様負担)、出庫時の手数料も完全に無料となっています。
レバレッジ取引の方法
DMM Bitcoinでは、レバレッジ取引においてビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、ベーシックアテンショントークン(BAT)、クアンタム(QTUM)、ステラルーメン(XLM)、モナコイン(MONA)、ネム(XEM)、ライトコイン(LTC)、イーサクラシック(ETC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の取引がそれぞれ可能です。
DMM Bitcoinにおけるレバレッジ取引は、証拠金を担保として最大4倍(2021年4月28日以降は2倍)の金額まで取引できます。たとえば、証拠金として100万円を預ければ、400万円の取引ができるようになります。
レバレッジ取引は、暗号資産取引を始めたばかりの人にとって、どういったものかを理解するのは難しい部分もあります。よく把握しないままレバレッジ取引を始めると、思いもよらないリスクに直面する場合もあります。
レバレッジ取引について興味があるという方は、コラム「初心者がレバレッジ取引をする際に注意すべき5つのポイント」などを参照し、レバレッジ取引について、よく内容を理解したうえで行ってください。
暗号資産の入庫・出庫の方法
DMM Bitcoinでは、現物取引で扱っている暗号資産を入庫・出庫できます。暗号資産の入出庫は、それぞれ専用の入出庫アドレスを介して行います。
すでにDMM Bitcoin以外のウォレットで暗号資産を所有している場合は、ご自身の口座に入庫できます。マイページのメニュー「入出金」(PCは「入金・入庫」)から入庫したい暗号資産を選択すると入庫用アドレスを確認できます。すでに所有している暗号資産のウォレット(他の暗号資産交換業者の口座もしくは専用ウォレット)から、入庫用アドレスに送付をすることで現物の暗号資産を入庫できます。
入庫した暗号資産は、日本円と同様にトレード口座に振替することで現物取引が可能になります。
また、DMM Bitcoinにて現物取引を行って購入した暗号資産は、出庫することで他の暗号資産交換業者の口座や専用ウォレットなどに送付できます。その場合は、暗号資産をトレード口座からウォレット口座に振替をしたのちに、マイページのメニュー「入出金」(PCは「出金・出庫」)から出庫したい暗号資産を選択し、出庫先のアドレスを入力し送付することで現物の暗号資産を出庫できます。
入庫・出庫いずれも誤ったアドレスに送付した場合や異なる暗号資産を送付した場合、当該暗号資産は届かずに暗号資産の仕様のため失われる可能性があります。その場合、DMM Bitcoinでは返還等の対応には一切応じられないため、入出庫用アドレスに誤りがないか、十分にご確認ください。
また、セキュリティ及びブロックチェーンの性質上、入出庫はお客様の口座または出庫先に反映されるまで数時間から数日時間を要する場合があります。
暗号資産で得た利益には税金がかかる
現物取引で購入した暗号資産は、ただ保有しているだけでは課税対象になりません。しかし、売買を行って暗号資産で利益を得た場合は、確定申告を行わなければなりません。個人の場合、暗号資産の取引などで得た利益(所得)は、総合課税の「雑所得」として確定申告を行い、納税する必要があります。確定申告を行わなかった場合は無申告加算税か重加算税が課され、悪質と認められると脱税とみなされる可能性があります。
確定申告の方法や税金に関する詳細は、コラム「暗号資産(仮想通貨)にかかる税金とは?税額の計算や確定申告の方法を解説」をご参照ください。
暗号資産取引にはリスクもある
暗号資産取引には、さまざまなリスクがあります。特に投資目的で購入する場合は、暗号資産のボラティリティ(価格変動率の大きさ)や将来性を考慮しておくことも大切です。暗号資産は価格の変動が大きく、予期せぬ相場の変動も少なくありません。また、サイバー攻撃のリスクなども存在します。前述の通り、入出庫での誤アドレスへの送付により失った暗号資産は誰にも復活させることができないという暗号資産特有のリスクもあります。現物取引及びレバレッジ取引を開始される前に、必ず暗号資産取引に伴うリスクについて十分に理解する必要があります。
暗号資産取引におけるリスクについては、コラム「暗号資産(仮想通貨)取引に関わるリスク」にて解説しています。暗号資産取引のリスク、仕組み、特徴について理解し、納得された上で取引を行いましょう。
まとめ
これまで紹介してきた取引やリスクについては、暗号資産取引の典型的な例を示したものです。すべてのリスクや事象を示すものではありません。暗号資産については日進月歩の技術です。このほかにもハッキングなど予期せぬリスクや、(変更になるなど)法律、規制に関する問題、新しい技術やサービスによって起こる新手の詐欺なども考えられます。暗号資産については、常に新しい情報について知ることが大切です。
DMM Bitcoinでの口座開設からお取引までの流れについては、「暗号資産(仮想通貨)取引はじめてガイド」にわかりやすく記載されています。
※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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