イーサクラシックとは?買い方、レバレッジ取引を紹介
「イーサクラシック(Ethereum Classic)」は、イーサリアム(ETH)から分裂して誕生した暗号資産(仮想通貨)です。「イーサクラシック(ETC)」とも呼ばれています。イーサリアムに発生した「THE DAO事件」への対応を巡り、イーサリアムの開発者間で意見が対立したことから誕生したアルトコインの1種です。今回はイーサクラシックの概要と投資方法について詳しく解説します。DMM Bitcoinでは、「現物取引」と「レバレッジ取引」でイーサクラシックの取引ができます※1。
※1 現物取引、レバレッジ取引のどちらも取引手数料は無料です。ただし、BitMatch取引手数料は別途発生します。またレバレッジ取引に関しては建玉を翌営業日に持ち越すと、「建玉金額の0.04% / 日」のレバレッジ手数料が発生します。
イーサクラシック(ETC)とはどんな暗号資産(仮想通貨)?
イーサクラシックは、基本的にはイーサリアムと同様の機能を持っている暗号資産です。イーサリアムと異なる点の例としては、約2億1,000万枚と発行数に上限があり、500万ブロックごとにマイニング報酬が20%ずつ減る減少期を定めているという点です。
イーサクラシックもまた、イーサリアム同様にスマートコントラクトやDapps(分散型アプリケーション)を構築するためのプラットフォームです。
イーサクラシック誕生の経緯
イーサクラシック誕生のきっかけになった「THE DAO事件」のTHE DAOとは、イーサリアムのスマートコントラクトを利用したベンチャーキャピタルの運営を目的としたプロジェクトです。出資者は、イーサリアムで出資することでベンチャーキャピタルとして参加でき、運用益をイーサリアムで配当として得られる仕組みでした。
それまで出資を募るには、煩雑な手続きや第三者機関による監査等が必須でしたが、THE DAOはそれらをすべてスマートコントラクトによって自動化しました。当時は画期的な仕組みだったため、THE DAOには多くの資金が集まりました。
しかし、THE DAOは何者かにスマートコントラクトのバグを突かれ、THE DAO内にプールされていた約50億円相当(2016年6月時点の相場)のイーサリアムを不正送付されるという事件が起きてしまいました。
事件への対策を巡りイーサリアムのコミュニティでは、さまざまな意見交換が行われました。コミュニティは、大半に支持されたイーサリアムの取引記録に変更を加えるアップデートを行い、事件の前にまで記録を巻き戻し、盗まれた事件をなかったことにする「ロールバック」案を採用しました。結果、被害者にイーサリアムは戻され、盗まれたイーサリアムは利用できないようにする措置がとられ、THE DAO事件は収束しました。
しかし、その後、この対策を巡って議論が高まり、今回の措置は暗号資産やブロックチェーンそのものの思想を無視した行為であり、信頼性を損ねる決断であるという意見によってコミュニティそのものが分断される結果を招きました。
反対意見グループは、「コードは法(Code is Law)」であるとする価値記録の不変性を貫く暗号資産そのものの方針を引き継ぐために、2016年7月にイーサリアムから分裂し、新たな暗号資産としてイーサクラシックを誕生させました。
イーサクラシックの特徴
イーサクラシックは、2016年7月20日のブロック192万より、元のイーサリアムブロックチェーンを継続することになりました。
イーサクラシックは、コンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work、「PoW」と略されます)を採用し、発行数の上限、マイニングの減少期を設けるなど、イーサリアムとは異なる方向性を示しました。また、拡張性を追うよりも、ブロックチェーン本来の非中央集権をしっかりと目指すこととしました。
さらに、イーサリアムとの差別化を図るためにIoT(Internet of Things/モノのインターネット)分野での普及を意識しています。インターネットを通じてモノとモノをつなげることで、人々の暮らしを便利にするIoTは将来性のある分野です。IoTでは個人情報をしっかりと守る高いセキュリティを必要とすることから、ブロックチェーンとの融合が望まれています。イーサクラシックがIoT分野で活用されるようになれば、その実現性はより高まる可能性があります。
初心者にもおすすめ!DMM Bitcoinでのイーサクラシックの買い方
暗号資産交換業者であるDMM Bitcoinでは、「現物取引」と「レバレッジ取引」でイーサクラシックを売買できます。また、取引手数料が無料で利用できます(※但しBitMatch注文を除く。レバレッジ取引ではポジションを翌日まで持ち越した場合、建玉金額の0.04%/日のレバレッジ手数料が発生します)。パソコンとスマートフォンのどちらでも、口座開設やイーサクラシックの売買を行えるなど初心者にもはじめやすくなっています。
※手数料についての最新の情報は「手数料について」のページをご覧ください。
DMM Bitcoinであれば、様々な点で手軽にイーサクラシックの取引を始めることが可能です。まずは口座開設から始めてみましょう。DMM Bitcoinでの口座開設は「スマホでスピード本人確認」、「郵送での本人確認」と、本人確認方法が2種類あります。
スマホでスピード本人確認
スマートフォンを使った本人確認方法では、まずメールアドレスを登録(STEP1)します。次に本人情報を入力した後に、スマートフォンのカメラで本人確認書類の撮影や自身の顔写真をリアルタイムで撮影し、最後にSMS認証を行います(STEP2)。その後DMM Bitcoinにて口座開設審査が行われ、確認メールが届けば口座開設が完了(STEP3)です。本人確認書類1点(本人確認書類アップロードは2点必要)のみで、最短1時間で口座開設が可能です※。
※「スマホでスピード本人確認」を利用して7:00~22:00の間に口座開設申込いただいた場合
本人確認書類アップロード
本人確認書類アップロードもまずはメールアドレスを登録(STEP1)します。その後、本人確認書類の画像をアップロード(STEP2)します。口座開設審査後、認証コードが登録した自宅住所に郵送されます。認証コードを入力すれば本人確認が完了し、口座が開設(STEP3)されます。
なお、本人確認に必要な書類や手続きの詳細については、「口座開設までの流れ」をご参照ください。
「クイック入金」なら、24時間365日リアルタイムで入金できる
口座が開設できたら、暗号資産を購入するためにウォレット口座に日本円を入金します。ウォレット口座はご自身の資産を預かるための口座ですので、マイページの「口座振替」よりウォレット口座から取引のためのトレード口座に日本円の振替をします。ここまでの手続きを経て、初めて暗号資産の購入(取引)が可能になります。
入金方法は、通常は暗号資産交換業者が指定する銀行口座に振り込みますが、「クイック入金」を利用することで、24時間365日リアルタイムかつ手数料無料で入金ができるサービスもあります。
通常の振込では取引口座に最短5分で反映されますが、クイック入金はリアルタイムで取引口座に反映されるので、最短で当日の取引が可能になります。素早く取引を開始したい場合は、クイック入金がお勧めです。
参考リンク:「入金から出金までのお取引の流れ」
「現物取引」とは?
暗号資産の取引には2種類あります。まずはそのひとつ「現物取引」の説明から始めましょう。
「現物取引」とは、売買の都度、日本円や暗号資産の受け渡しが発生する取引で、ユーザーが口座に入金した資金の範囲内で暗号資産を売買することができます。お店で現金で商品を購入(販売)するイメージと言えばわかりやすいと思います。最初に暗号資産を購入することからスタートし、その暗号資産の価格変動を見て売却して利益を得るといったことが可能です。具体的には、トレード口座に10万円が入金してあれば10万円分の暗号資産を購入でき、価格が値上がりしたタイミングで売却すれば差額の利益を得られるというわけです。
DMM Bitcoinでは、現物取引の対象暗号資産として、今回説明しているイーサクラシックのほかにもビットコインやリップルなど複数の銘柄を取り扱っています。取扱い銘柄については「取引概要」のページをご覧ください。
「レバレッジ取引」とは?
レバレッジ取引とは、一定額の資金(証拠金)を担保として、証拠金より大きな金額の取引を行う方法です。最大倍率2倍のレバレッジ取引であれば、10万円の証拠金を預け入れることで、最大で20万円の取引ができます。また、証拠金は損失時の決済に備えるもので、相場の急変などで損失が大きくなると、証拠金が損失補填のために使われる場合があります。
DMM Bitcoinのレバレッジ取引では取引ごとの現物暗号資産(イーサクラシック)の受け渡しは行われません。代わりに、暗号資産の売買(新規注文と決済注文)を行い、その差額の現金(日本円)のみを決済時に受け渡す「差金決済」が採用されています。
DMM Bitcoinではリアルタイムで提示されるレートを任意のタイミングで発注するストリーミング注文や現在のレートより有利なレートを指定して発注する指値注文、その反対に現在のレートより不利なレートを指定して発注する逆指値注文のほか、様々な取引形態がPC上とアプリから行えます。
また、1タップで新規ストリーミング注文が可能なスピード注文なども可能です。
詳しくはPC版取引システムの操作マニュアルやスマートフォン版取引システムアプリの操作マニュアルをご確認ください。
「空売り」について
レバレッジ取引では、暗号資産を購入する取引(新規買い)からだけではなく、暗号資産を売却する取引(新規売り)からも取引できます。これは「空売り」(ショート)と呼ばれています。
「空売り」では、価格下落時に新規「売り」と決済時に「買い」を実行し、その差額を利益として確定させ、日本円の受け渡しを行えます。レバレッジ取引は、イーサクラシックの価格下落時にもその差額を利益に変えられる点で、現物取引と大きく異なっています。
「追証」とは?
レバレッジ取引によって損失が生まれた場合、暗号資産交換業者によっては、証拠金に関して定められた割合を維持するため「追加証拠金」の入金が求められます。「追証(おいしょう)」とは、この追加証拠金の略称です。追証として証拠金を積み増すことで継続して取引できるようになります。
DMM Bitcoinでは毎営業日の午前6:59時点で証拠金維持率判定を行い、証拠金維持率が100%を下回っていた場合に、翌営業日の午前7:00時点で追加証拠金不足額が発生します。
日本円を入金、または保有するポジションの一部又は全部を決済して追加証拠金不足額に充当するなど円貨で不足額を解消しなければ、未約定注文の取り消しや保有している全ての暗号資産が売却されます。不足額が発生したら入金するか、ポジションの一部または全部を解消するのか、保有暗号資産を売却(ただし、掛目が100%の場合は除く)するのかを事前に決めておきましょう。
ロスカットルールとは?
ロスカットルールとは、レバレッジ取引において、ポジションの含み損(決済前の損失・計算上損をしている状態)が大きくなり損失が一定の水準に達した場合に、これ以上顧客の損失が拡大しないように暗号資産交換業者が強制的に決済を行う方法です。
証拠金維持率は、取引口座に入金された証拠金に対するポジションが必要とする証拠金の比率を指し、「(純資産額-注文証拠金) ÷ ポジション必要証拠金 × 100」で算出します。DMM Bitcoinの場合は、「証拠金維持率」がロスカットラインの50%以下になると、ロスカットルールが適用されます。
参考リンク:「レバレッジ取引のロスカットルールについて」
暗号資産取引にはリスクもある
暗号資産取引には、さまざまなリスクがあります。特に投資目的で購入する場合は、暗号資産のボラティリティ(価格変動率の大きさ)に気をつけなければなりません。暗号資産の価格の変動が大きく、予期せぬ相場の変動も少なくありません。特にレバレッジ取引の場合、わずかな価格変動でも損失が膨らむ危険性があり、証拠金の金額を超える損失が生じるリスクもあります。必ず余剰資金の範囲内で取引を行うことが大切です。
また、暗号資産の取引には、株式市場とは異なり、暴騰や暴落の状態でもストップ高・ストップ安といった仕組みがありません。価格大きく動いた場合は、価格の上昇または下落が続く可能性があることも覚えておきましょう。この点は、資産形成の上でメリットであると同時にリスクにもなっています。
暗号資産のリスクについては、コラム「暗号資産(仮想通貨)取引に関わるリスク」にて解説しています。一度、内容をお読みになり、暗号資産取引のリスク、仕組み、特徴について理解し、納得された上で暗号資産取引を開始していただきますようお願いいたします。
■レバレッジ取引におけるご注意について
レバレッジ取引におきまして、スプレッドが広がっている場合、預託証拠金残高の多くを必要証拠金とするような取引は、新規注文が約定した直後に、スプレッド分の損失によりロスカットが発動することがありますのでご注意ください。
お取引される際には十分にご注意いただき、あらかじめ余裕を持ったご資金にてお取引いただきますようお願い申し上げます。
※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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