ビットコイン投資のポイントは?なぜ暗号資産(仮想通貨)に投資するのか

仮想通貨投資
2020-04-15 更新

ビットコイン投資のポイントは?なぜ暗号資産(仮想通貨)に投資するのか

ビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)は、比較的新しいアセットクラス(資産クラス)です。特に、暗号資産の中でもっとも長い期間、流通しているビットコインは、その価格変動の大きさやアセットとしての特徴が、投資対象として注目に値すると言えるでしょう。

今回はビットコインや暗号資産への投資において、知っておきたいポイントを株式市場との関連も整理しながら解説していきます。

なぜビットコイン投資、暗号資産(仮想通貨)投資なのか?

投資における基本的な仕組みは、特定の企業や産業、国や地域などに対して資金(資本)を投じることで、投資対象の収益拡大に貢献し、投資対象が上げた利益を見返りとして受け取るというものです。

投資においては、すでに株式や債券、投資信託、不動産などの選択肢が数多くある中で、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)に投資するメリットは何なのでしょうか? 分散投資で投資リスクを最小限に抑えるためにも、ビットコインの特徴や価格変動の傾向を紹介していきましょう。

ビットコインの価格に見る、新たな投資資産としての片鱗

ビットコインの価格(現物取引)は、2020年1月1日に1BTCあたり78万5,454円だったものが、1月19日には一時的に100万円/BTCを突破しました(BTCはビットコインの通貨単位)。さらに1月29日~2月25日の期間は、2月4日を除いて終値が100万円を超えている状態が続いています。ビットコインが100万円を突破した2020年1月の値動きを見てみましょう。

2020年1月のビットコイン価格動向

2020年1月上旬にはアメリカによるイランへの攻撃と司令官暗殺のニュースを受けて、ビットコインが高騰したものの、中旬の米中貿易協議の第1段階合意に対しては反応が乏しい状態でした。下旬からは、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的な感染拡大を受けて、ビットコイン価格が大きく変動しています。

一方で、株式市場の1月の動きを概観してみると、上旬は下落(ビットコインは上昇)、中旬は上昇(同、やや下落)、下旬は下落傾向(同、上昇)を示しています。新型コロナウイルスの感染拡大は、世界経済への悪影響、また影響期間が長引く可能性は否定できません。

2020年3月3日現在、アジアやEU、アメリカそれぞれの地域に感染が拡大しており、ビットコイン価格と株式市場にどのような影響を与えるか、注視し続ける必要があります。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大のような危機(および経済不安)と、ビットコイン価格の変動が同じタイミングで起きている現象は、ある意味ではビットコインが一種の資産と見られている可能性を示唆しているともいえるのではないでしょうか。

実は、過去にも類似の現象は見られており、例えば、2013年3月に発生したキプロス危機の前後にもビットコイン価格は上昇しています。また、金(ゴールド)に対しては相関、株式に対しては逆相関の関係にあるとする意見があることから、ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれる場合があります。

暗号資産(仮想通貨)と金の相関、暗号資産と株式の逆相関

もし、暗号資産(仮想通貨)の価格が上昇している際に株価も上昇(あるいは株価の上昇と共に暗号資産の価格も上昇)している場合には、両者は「相関(相関性)がある」と表現されます。反対に、暗号資産の価格が上昇した時に株価が下落(あるいは株価が上昇すると暗号資産の価格が下落)している場合は、両者は「逆相関にある」と表現されます。

ビットコインが「デジタルゴールド」とされるのは、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)により、金(ゴールド)の価格との相関が見られるケースがあるからです。ただし、ビットコインと金(ゴールド)の関係性は、擬似相関(見せかけの相関)にすぎないという指摘もあるため、統計学を踏まえて慎重に判断する必要があります。

ビットコイン自体は、特定の企業や国家、ほかのアセット(資産)から独立した電子的な存在であるため、これらと相関性がない可能性は十分にありえます。あるいは、金(ゴールド)ではなく、ほかの要因との関連性が今後の研究で明らかになるかもしれません。

2020年に入り、ビットコインが他要素との関連性がないからこそ、独特かつ中立的な資産として注目に値するという意見も出てきています。ビットコインがどのような(値動きをする)資産なのかという議論は、資産投資・分散投資の上で考慮したい動向といえるでしょう。

相関・逆相関、相関係数とは?

相関や相関係数は、もとは統計学の用語であり、公式に従って具体的な数値が相関係数として求められます。相関係数は-1~1の値をとり、相関係数が0(ゼロ)の場合、ふたつの事象は相関関係にありません(無相関)。一方で、相関係数が1に近づくほど、両者の相関性は強くなります(ただし、擬似相関の可能性は検証する必要あり)。なお、統計学の場合、正確には相関は「正の相関」、逆相関は「負の相関」と呼ばれています。

相関関係と因果関係を誤解しないよう注意

相関を見る上で注意したい点は、相関関係=因果関係ではないということです。例えば、ビットコインと株式の値動きに相関があったとしても、それは両者の値動きに何らかの関連性があることを示しているにすぎず、両者に因果関係がある根拠にはなりません。

数値的には両者に相関が見られたとしても、ただちに一方の価格変動が他方の価格に影響を与える根拠にはならないのです。強い相関関係にあったとしても、株式の価格変動の理由としてただちにビットコイン価格の影響を挙げるのは不適切で、別途因果関係を示す根拠を求める必要があります。

また、相関や逆相関、相関係数といった情報は、あくまで目安にすぎないこともポイントです。ビットコインをはじめ暗号資産(仮想通貨)の価格動向を分析する上で、役に立つ指標のひとつとして捉えておくと良いでしょう。

ビットコインは、過去にどのような価格動向を見せてきたか

ここで改めて、過去にビットコインの価格がどのように変動してきたのかを探っていきましょう。また世界的な出来事を取り上げ、その時に株式市場の価格がどう変動したかを紹介していきます。

なお、2009年1月8日にソフトウェアがリリースされ、稼働し始めたビットコインですが、2013年までは時事問題の影響は受けていません。2012年11月28日に初の半減期を迎えるにあたり価格は上昇傾向になっています。またこの第1回の半減期では、マイニング(採掘)報酬が50BTC(BTCはビットコインの単位)から25BTCに半減しています。

2013年のキプロス危機

時事問題と関連し、初めてビットコイン価格が上昇傾向を示したのは、2013年3月16日のキプロス危機(金融危機)前後でした。2013年のギリシャ危機の影響を受けた地中海の小国キプロスに資産を預けていた富裕層が、国外へと資金を持ち出すためにビットコインを利用したと見られています。

キプロス危機では、同国の法定通貨ユーロやユーロ導入国の債券を売り、ビットコインへと資産を避難させるという動きが顕著になっていました。この事例は、金融危機や政治的な情勢不安によって法定通貨への信頼が低下したときに、ビットコインが避難先として選択される可能性を提示しています。

また10月にはダークウェブの闇市場運営者が逮捕されたことで、ビットコイン価格は一段と上昇しています。ギリシャ危機などにより、ビットコイン取引を行う一般的な投資家が増えたことで、違法取引などとの関連性が薄れたことが指摘されています。

これらの影響を受けビットコイン価格は11月29日に1BTC=11万円を超え、12月に入って一時1BTC=約13万円を達成しました。しかし12月5日、中国政府が国内銀行に対してビットコインの取り扱いを禁止する通達を出したため、下落傾向となっています。中国政府が、人民元からビットコインに資産が流れることを恐れたためとされています。

2014年

2014年1月は、法定通貨からビットコインに資産を変える動きが続いたといえる状況です。しかし2月、ハッカーによる暗号資産(仮想通貨)不正流出が原因でマウントゴックス社が閉鎖し、ビットコイン価格はこれ以降長期的な下落傾向となってしまいます。

2014年前半の時事的な大きな出来事としては、アルゼンチン通貨の急落(1月)などがあったものの、中国政府による景気下支え策(4月)、欧州中央銀行による金融緩和策(6月)などがあり、株式市場は横ばい傾向となっています。しかし2014年後半は、武力組織ISによるイラク侵攻と一方的な国家樹立宣言(6月)、欧米とロシア間の経済制裁の応酬(7~8月)、米軍によるIS空爆(8~9月)などにより株式市場は不安定化しています。また、中国の利下げ実施(11月)、EUでの量的緩和観測により、12月には株式市場は上昇傾向に転じています。

2015年

2015年1月、英国の暗号資産交換業者Bitstampで不正流出事件が発生したことで、ビットコイン価格が下落し、以降は1BTC=2万7,000円前後で横ばいの状況が続いています。

6月には、ギリシャのEU離脱や資本規制に対する懸念から、同国の資本家がビットコインを購入していると報じられました。同じく6月には、暗号資産の取引量増加を背景に、主要7ヵ国(G7)や国際機関「FATF」(金融活動作業部会)が、暗号資産に対する懸念と各国に規制を求める発表を行っています。

そして10月22日、欧州司法裁判所において、ビットコイン取引における付加価値税(日本の消費税相当)の適用を除外する旨の判決が下されました。この前後を機に、ビットコイン価格は明確に上昇傾向に転じ、12月には1BTC=4万3,000円前後で推移しています。

2015年前半の時事的なトピックは、欧州中央銀行の3月の量的緩和決定(1月)、原油価格の一服などで、株式価格は安定的に推移しています。2015年後半は、ギリシャに対する支援協議の難航(6月)、中国株式市場暴落(6月)や人民元切り下げ(8月)を震源とする世界同時株安(8月)、原油価格下落などがあり、株式市場は下落傾向となりました。

また2015年は、国際テロ組織ISILによるテロ事件が相次いでいます。11月13日にフランス・パリで同時多発テロが発生し、同国は非常事態宣言とともに国境を封鎖しました。ビットコイン価格は同時期に一時下降しましたが、徐々に上昇傾向となっています。

2016年

2016年のビットコイン価格は、2回目の半減期(7月9日。マイニング報酬が12.5BTCに減少)を中心としたものになっています。5月から徐々に価格が上昇し1BTC=5万円以上となったものの、半減期直前の6月末に急降下しました。以降横ばい状態だったものの、9月に入ってから上昇傾向に転じ、12月末には1BTC=11万円以上に到達しています。

なお、2016年5月には、暗号資産を定義した改正資金決済法が成立しています。

2016年の大きなニュースとしては、6月の英国国民投票によるEU離脱(ブレグジット)支持が挙げられるでしょう。ただ、株式価格は一時下落したものの影響は小さかったようで、夏には上昇に転じています。トランプ氏が米大統領選で当選(11月)し経済刺激策への期待、原油価格の上昇から、12月には株式価格はさらに上昇しています。

2017年

2017年1月、暗号資産取引が盛り上がり、ビットコイン価格が海外において最高値(一時1BTC=15万円超)を更新しました。一方、中国人民銀行が国内の大手暗号資産交換業者に取引過熱を警告したことで、1BTC=約9万円まで下落しています。

「改正資金決済に関する法律」(改正資⾦決済法)が施行された4月ごろ、ビットコイン価格は改めて上昇傾向となり、8月の「ビットコインキャッシュ」のハードフォーク(分岐)をきっかけに、2017年末から2018年初頭にかけて暗号資産価格が高騰しています。

9月に中国政府が暗号資産取引およびICOを全面的に禁止したことでビットコイン価格は一時急落したものの、11月に1BTC=100万円を超えています。12月上旬、一時1BTC=240万円前後を記録、12月中旬には1BTC=220万円前後となり、最高値を更新しました。12月上旬から中旬にかけ、世界最大規模のCBOE(シカゴ・オプション取引所)、先物取引所CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が相次いでビットコイン先物取引を開始した影響も指摘されています。

2017年の時事的なトピックは、トランプ米大統領の政策内容(1月)、フランス大統領選挙における極右政党台頭(2月)、北朝鮮の核兵器開発に由来するアメリカとの対立などです。2017年全体を通じて主要国の景気回復が続いたことで株式市場は上昇基調となっています。

2018年

2018年1月、国内暗号資産交換業者から暗号資産が不正流出し、ビットコインの価格が暴落しました。約1週間で36%ほど価格が急落し、1BTC=166万円程度から104万8,000円ほどになりました。また9月にも、国内暗号資産交換業者からの不正流出が発生し、11月には1BTC=50万円台まで下落しています。

また2018年前半は、当初景気回復への期待から株式市場は上昇傾向だったものの、トランプ米大統領の自国保護主義を打ち出した通商政策が原因で2月に急落しました。また、アメリカ政府が対中制裁のため追加関税を複数回(7月、8月、9月)課したことから横ばい状態がしばらく続いています。2018年後半は、米金利上昇への警戒(10月)、中国の7~9月期GDPの低い伸び(10月)、中国通信機器大手の幹部の逮捕(12月)などにより、株式市場は下落傾向となっています。

2019年

2019年1月、ビットコインは初のブロック(ジェネシスブロック)生成から10年となりました。この時点のビットコイン価格は1BTC=38万円前後だったものの、4月に入ってから上昇傾向となっています。

そして5月には、米中貿易戦争の影響でビットコイン価格が1BTC=60万円以上となります。アメリカと中国の貿易戦争により国際経済の不安定化を懸念した投資家が、ビットコインをはじめとする暗号資産に資産を移したことが理由とされています。

また6月18日、フェイスブックが暗号資産リブラを2020年前半に運用開始予定と発表したことで、ビットコイン価格が変動。6月20日には1BTC=100万円を超えるようになりました。しかし、Bakkt(バックト)のビットコイン先物が立ち上がったものの取引高が低く、9月25日に1BTC=93万円台まで大幅に下落しました。機関投資家の参入加速への期待が裏切られ、暴落につながったと見られています。さらに10月23日、グーグルの量子コンピューター関連発表により、1BTC=約80万円まで下落しています。

10月25日、中国の習近平国家主席が、イノベーション推進の中核としてブロックチェーン技術を推進するよう指示しました。ビットコイン価格は1BTC=100万円以上まで大きく上昇したものの、11月に中国人民銀行が暗号資産取引に関する取り締まりを強化したことで、下落方向に転じています。

2019年前半の株式市場は、米金融当局が利下げに慎重姿勢を示したこと、米中貿易戦争に関する協議再開などから5月前後まで上昇傾向が続いています。しかしその後、アメリカによるメキシコへの関税強化、対中制裁強化・米中協議再開の決定などにより、株式市場は不安定な状態となりました。10月に入り、再開した米中協議において第1段階合意に至ったことから、株式市場は上昇傾向となっています。

ビットコイン取引、暗号資産(仮想通貨)取引のメリットとリスク

ビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)は、短時間で高騰する場合もあれば、暴落するケースもあります。価格変動が大きな性質を「ボラティリティが高い」と呼び、投資においてはメリットであると同時にリスクにもなっています。

また、暗号資産市場は規模が十分に大きいとはいえず、大量に売却されると売買(需給)のバランスが崩れ、一気に暴落する可能性は否定できません。したがって、暗号資産への投資は、他の金融商品を含めた分散投資として行うなど、リスクを減らすように努めることも重要になってくると言えるでしょう。

ビットコイン投資のポイントまとめ

ビットコインをはじめとする暗号資産(仮想通貨)は、時間の経過と共に新しいアセットクラスとして認知されており、投資家からも新たな資産として位置付けられつつあります。

2020年に入ると、ビットコインが他要素との関連性がない、あるいは影響は小さいと見られているからこそ、中立的な資産として注目に値するという意見も出てきており、ビットコインがどのような資産なのかという議論は、資産投資・分散投資の上では考慮したい動向となっています。

ただし、ビットコインを「デジタルゴールド」と見る向きはあるものの、その関係性は擬似相関(見せかけの相関)にすぎないという指摘もあり、どのように投資を行うかはやはり慎重に判断する必要があります。

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