ステラ・ルーメン(XLM)とはどんな暗号資産(仮想通貨)?特徴を解説

ステラ・ルーメンとは
ステラ・ルーメン
2020-04-15 更新

ステラ・ルーメン(XLM)とはどんな暗号資産(仮想通貨)?特徴を解説

2019年以降、日本の暗号資産(仮想通貨)交換業者でもステラ・ルーメン(単位: XLM)の取り扱いが始まりました。ビットコインやイーサリアム、リップルに比べると、日本ではステラ・ルーメンはあまりメジャーではないかもしれません。そこで今回は、ステラ・ルーメンがどのような暗号資産なのか解説しましょう。

ステラ・ルーメン(XLM)とは?

ステラ・ルーメン(単位: XLM)は、リップル社の元開発者・共同創業者であるジェド・マケーレブ氏によって開発された暗号資産(仮想通貨)です。時価総額ランキングでは14位となっています(2020年3月5日現在)。

ステラ・ルーメンの発行上限数量はリリース直後は1,000億XLMで、発行上限数量が毎年1%ずつ増える仕組みになっている点がビットコインやイーサリアムと異なる特徴です。また、ビットコインのマイニング(採掘)のような仕組みは存在せず、ステラ・ルーメンは全数量が発行済みです。運用が始まった2014年から2019年までは、供給量が毎年1%増える仕組みを採用していたものの、2019年10月にステラ・ルーメンのコミュニティによる投票を経て、新規発行が終了しました。

また2019年11月には、後述の「ステラ開発財団」(SDF。Stellar Development Foundation)が、所有している550億XLMを焼却(バーン)しています。この焼却によって、ステラ開発財団の所有するステラ・ルーメンの数量は、300億XLMとなりました(市場に流通しているステラ・ルーメンは約200億XLM)。なお、同財団は今後さらなる焼却は予定しておらず、向こう数年間かけて市場にステラ・ルーメンを放出していく予定です。

暗号資産(仮想通貨)の焼却(バーン)とは?

ここで焼却(バーン)について簡単に解説しておきましょう。焼却とは、発行済みの暗号資産(仮想通貨)の数量を減らすことで、価値の減少によるインフレーションを抑える手法を指します。主として、暗号資産の価値を向上させる目的で実施されています。

一般的に暗号資産の焼却は、誰も秘密鍵を持っていないアドレスに暗号資産を送付することで行われます。例えば「0000・・・0000」といったように、すべてゼロで構成された保有者が存在しないアドレス(秘密鍵から導出されたものではないアドレス)に暗号資産を送ると、その暗号資産は誰も使えなくなるのです。なお、アドレスから秘密鍵を導出することは、計算量的に限りなく不可能に近いといわれています。

また、暗号資産の焼却は通常、計画的に行われます。そして、暗号資産の取引履歴は誰でも閲覧できるので、送付者が焼却用アドレスに暗号資産をいつどのくらい送付したのかをブロックチェーン上に記録として残せます。

「ステラ」とステラ・ルーメン

2014年7月31日、マケーレブ氏は特に個人が国際送金に使うことを目的としたブロックチェーン「ステラ」(Stellar)を立ち上げました。マケーレブ氏は、銀行口座を持てない新興国の人々をはじめ、十分な金融サービスにアクセスできない人々に対する金融包摂を達成する解決策として、ステラを提示しています。

ステラの主な開発・運営は、ステラ開発財団という非営利団体が担っています。ビットコインなど多くの暗号資産(仮想通貨)とは異なり、中央集権的な暗号資産・ブロックチェーンとなっている点が特徴的といえるでしょう。

またマケーレブ氏は、金融機関を中心とした法人向けの国際送金ネットワークを提供するリップル社の開発者・共同創業者でもあり、ステラ自体はリップル(XRP)の分散型台帳技術をベースとしています。リップル(XRP)とステラ・ルーメンの大きな違いは、リップルが法人向けであるのに対し、ステラ・ルーメンが個人間における送付を主なターゲットとしている点だといえます。

ステラ上で流通するステラ・ルーメン(XLM)は、異なる通貨同士のトレードを橋渡しする「ブリッジ通貨」として利用されており、送付にかかる時間は5秒前後とされています。また、送付にかかる基本的な手数料は、0.00001XLMです。国際送金を素早く安価な手数料で行えるという点は、リップルとステラ・ルーメンに共通する特徴であり、今後両者がどのように市場を獲得していくかは注目すべきポイントだと考えられるでしょう。

なお、ステラ・ルーメンには「ストループ」(stroop)という単位があり、「1XLM=1,000万stroops」となっています。例えば手数料0.00001XLMの場合なら、100ストループと表記されます。

「ステラ」ブロックチェーンの全体像

ブロックチェーンとしてのステラは、さまざまな数の組織・個人が設定・管理する「Stellar Core」(ステラ・コア)ノードから構成されており、暗号資産(仮想通貨)のウォレットや外部のアプリ、決済サービス事業者などとステラ・コアが通信する際の仲介役となる仕組み(API)「Horizon」(ホライゾン)が機能しています。

またステラでは、独自のコンセンサスアルゴリズム「Stellar Consensus Protocol」(SCP)が導入されています。SCPを簡潔に説明すると、ステラ・コアで構成された合意形成を行うためのネットワーク(Quorum)において、3分の2のノードが同意した取引データが同期されていく仕組みとなっています。

デジタル資産(アセット)を発行可能

ステラブロックチェーン上では、デジタル資産(アセット)を新たに発行できます。この点はイーサリアムと似ており、米ドルトークンや円トークンといった法定通貨のデジタル版(1ドル=1ドルトークンの比率で交換できるステーブルトークン)の作成も可能です。

実際にステラ上ではステーブルコインが流通しており、事例としてはドルと1対1で交換できる「AnchorUSD」などが挙げられます。なお、ステーブルコインとは、法定通貨、金やダイヤモンドなどの現物資産(の価格)と連動することで、価格を一定に保つようにした暗号資産(仮想通貨)の一種です。ステーブルコインは、別名ペッグ通貨(ペッグ/pegは「釘で固定する」の意)と呼ばれています。

ステラ・スマートコントラクト

ステラ上ではスマートコントラクトを実行できます。スマートコントラクトとは、プログラムによってあらかじめ決められた処理を自動執行できる仕組みであり、当該プログラムを事後的に変更・改ざんすることは困難です。

スマートコントラクトに対応したブロックチェーンとしてはイーサリアムが有名ですが、ステラとイーサリアムの大きな違いが2点あります。ひとつは、ステラにはスマートコントラクトに特化した開発用の言語がないこと、もうひとつはEVM(Ethereum Virtual Machine)のようなスマートコントラクトの実行環境がないことです。

その代わりにステラでは、価値の送信や保存、取引に特化した、非常にシンプルな「ステラ・スマートコントラクト」(SSC:Stellar Smart Contract)を提供しています。なお、ステラのブロックチェーン(メインチェーン)上のSSCは、条件とロジックがステラとは別に作成され、SSCの参加者が条件を同意した場合に、トランザクションが実行されます。

ステラ・ルーメンの今後、2020年以降の動向は?

2019年5月、ステラ開発財団の新CEOとしてダネル・ディクソン氏が就任しました。同氏のCEO就任以降、ステラ開発財団はコミュニティとの関係強化をうたったイベントの初開催、ステラ開発財団自体の人員増強、開発者支援策の強化などを実施しています。これらはステラ・ルーメンの長期的な価値向上を見据え、その足がかりを構築しているといえるでしょう。

直近の価格という点では、IBM社による国際送金プロジェクト「IBM World Wire」の動向に注目です。ステラはIBM World Wireにおいて国際送金を実現する仕組みとして採用されています。IBM社は関連施策をいくつか打ち出しており、ステラ・ルーメンでの投資を考える方はまずその最新情報を収集するといいでしょう。

これら今後の動向については、以下コラムにまとめていますので、ぜひご確認ください。

★参考コラム: 「ステラ・ルーメンの価格動向を知るには?今後や将来性は?」

ステラ・ルーメンは、DMM Bitcoinのレバレッジ取引で売買できる

DMM Bitcoinでは、2020年2月19日から、レバレッジ取引でステラ・ルーメンの取り扱いを開始しています(現物取引では扱っていません)。レバレッジ取引であるため、ステラ・ルーメンを直接入手したり保有したりせずに、利益を得られる可能性があります。

DMM Bitcoinのレバレッジ取引では、ステラ・ルーメン(XLM)のほかにも、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)、モナコイン(MONA)、ネム(XEM)、ライトコイン(LTC)、イーサクラシック(ETC)、ビットコインキャッシュ(BCH)を取り扱っており、国内最多となる9種類の暗号資産(仮想通貨)でレバレッジ取引が可能です。さらに、国内ではステラ・ルーメンのレバレッジ取引サービスを提供している事業者は、DMM Bitcoinしか存在しません(2020年3月5日現在。国内暗号資産交換業者のウェブサイト調べ)。

なお、DMM Bitcoinでのレバレッジ取引の最大倍率は4倍となっています。

レバレッジ取引の特徴は?

レバレッジ取引とは、一定額の資金(証拠金)を担保として事業者に預け入れ、手持ちの資金よりも大きな金額で売買を行える取引方法のことです。例えば、暗号資産(仮想通貨)の現物取引であれば、手持ちの資金が10万円なら最大10万円の取引しかできません。一方で、倍率4倍のレバレッジ取引の場合は、10万円の証拠金を預け入れれば、最大40万円分の取引が可能です。

またDMM Bitcoinのレバレッジ取引では、取引ごとの現物暗号資産(ステラ・ルーメン)の受け渡しは行われません。暗号資産の売買(新規注文と決済注文)を行い、その差額の現金(日本円)のみを決済時に受け渡す「差金決済」が採用されています。

レバレッジ取引の注意点

レバレッジ取引に関する注意点は、わずかな価格変動でも損失が膨らむリスクがあることです。暗号資産(仮想通貨)は価格の変動幅(ボラティリティ)が大きく、取引にはストップ高・ストップ安といった仕組みもないため、価格の上昇または下落が続く可能性があります。最新情報を常に確認しつつ冷静な判断を心がけ、余剰資金の範囲内で取引を行いましょう。

ステラ・ルーメン(XLM)まとめ

ステラ・ルーメンは、リップル社の元開発者・共同創業者であるジェド・マケーレブ氏によって作られた暗号資産(仮想通貨)です。高速かつ安価な国際送金を実現するために独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しており、国際送金ネットワークとして一定の存在感を示しています。トークンの発行やシンプルなスマートコントラクトに対応しているため、ステーブルコインをはじめとした多様なユースケースが想定されます。

DMM Bitcoinは国内で唯一、ステラ・ルーメンのレバレッジ取引が可能な暗号資産交換業者です(2020年3月5日現在。国内暗号資産交換業者のウェブサイト調べ)。ステラ・ルーメンによる資産運用を考えている方は、本コラムや別コラム「ステラ・ルーメンの価格動向を知るには?今後や将来性は?」も参考にしつつ、余剰資産の範囲で検討してみると良いでしょう。

※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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