エックスアールピー(XRP)を保管するには?ウォレットとは?
暗号資産(仮想通貨)を手に入れたい・購入したいという場合、まずは電子的な財布「ウォレット」が必要になります。この「ウォレット」とはどういったものかという点から、リップルをサポートしている「ウォレット」などを紹介しましょう。
リップルを自分で管理したい、買い物・送付を行いたい
リップル(通貨単位: XRP)など暗号資産(仮想通貨)のやり取りや保有の際に必要なアプリ・サービスは、「ウォレット」(Wallet)と呼ばれています。
このウォレットの実態は、「口座番号」(=アドレス)が書かれた「キャッシュカードとパスワード」(=秘密鍵)をまとめて管理するカードフォルダーのような存在です。またウォレットにはいくつか種類があり、例えば、後述の「モバイルウォレット」であれば、屋外や店舗などで暗号資産を使った買い物を行いやすくなります。
リップルも自分で保管すべき?暗号資産(仮想通貨)の不正流出事件について
近年発生した暗号資産交換業者からの不正流出事件では、1,225BTCのビットコインや約2,810万XRPのリップルなどが流出したことが報じられました。暗号資産交換業者の口座(ホットウォレット)の秘密鍵を管理するウォレットサーバーが不正アクセスを受けた可能性が高いこと、秘密鍵が盗み出され不正使用されたことなどが明らかになっています。
こういった不正流出事件は、日本に限ったものではありません。2019年11月にも、韓国の暗号資産交換業者で不正流出事件が発生しました。韓国で最もセキュリティ面で優れているという評価を得ていた暗号資産交換業者だったこともあり、暗号資産の価格が一時下落するほど業界に衝撃を与えました。
これらでまず挙げられる事実としては、様々な暗号資産交換業者がセキュリティにおける努力を真摯に続けている点です。しかしながら、セキュリティにおいて「絶対に安全」は成り立たないことも事実なのです。
こういった状況を冷静に受け止め、セキュリティ面で資産を失うリスクを分散する目的で、ウォレットを自分で用意し個人でも秘密鍵や暗号資産を管理することが注目されています。
ただしウォレットを自分で用意する場合、パソコンやスマートフォンのセキュリティ対策次第では、看過できないリスクを自ら生み出しかねない点を必ず覚えておきましょう。セキュリティ関連知識の習得・実施が必須であり、同時にDMM Bitcoinをはじめ暗号資産交換業者がどのように努力・工夫しているのかが、理解しやすくなります。
また、ウォレットを立ち上げているパソコンやスマホの破損や故障、ランサムウェアなどのサイバー攻撃に備えて、パソコンやスマートフォン外部に秘密鍵を含め重要なデータのバックアップを必ず定期的に行う必要もあります。
リップルなど暗号資産取引の初心者がウォレットで見落としがちな点
また、暗号資産(仮想通貨)取引の初心者が見落としがちな点は、複数の暗号資産を扱えるタイプと、特定の暗号資産専用タイプの2種類のウォレットが存在することです。暗号資産交換業者を介してリップルなどを購入したものの、別途外出先用に用意したスマートフォン用ウォレットではリップルを扱えないということがありえます。
暗号資産交換業者上での取引以外にも、何らかのサービスや製品を購入したい方は、どのウォレットがリップルに対応しているのか事前に確認しましょう。
スマートフォン上でモバイルウォレットを使いたい場合
スマートフォン用ウォレット(モバイルウォレット)を使いたい場合は、リップルはじめ複数の暗号資産をサポートしているGinco(ギンコ)社の「Ginco」が扱いやすいでしょう(秘密鍵は自分で管理するタイプ)。Android/iOS両対応で日本語版も用意しているため、英語は不得手という方でも始めやすいはずです。
Gincoでリップルを扱う際の注意点は、XRPウォレット機能を有効化するために、Gincoに対して手数料20XRPを送付する必要があることです(初回のみ)。もし20XRPを下回るリップルを送付してしまうと、送付できずエラーとなります。この20XRPはGinco社が受け取る手数料ではなく、リップルのウォレット全体の仕様となっています。
またリップル専用としては「Toast Wallet」(トーストウォレット)があるものの、こちらはすべて英語表示となっています。Android/iOS両対応で、秘密鍵は自分で管理するタイプです。また利用料として20XRPが必要です。
※DMM Bitcoin以外で提供されているサービス・ソフトウェアの利用についてはDMM Bitcoinでは一切責任を負わないため、お客様ご自身の判断と責任においてご利用ください。
パソコン上でウォレットを使いたい場合
パソコン上で動作するウォレットとしては、日本の場合前述のToast Wallet(Windows版またはmacOS版)を利用している方は少なくないでしょう。この他にウォレットサービスが存在するものの、ハッキング被害による不正流出や個人情報の流出を起こしているウォレットもあるため、個人でウォレットを利用する場合は、過去にどのようなトラブルがあったか事前に必ず確認するようにしましょう。
また、かつてはリップル用ソフトウェアウォレット「デスクトップクライアント 」も存在していましたが、2016年に開発が止まっている状態です。オープンソースソフトウェアとしてソースコードを公開しているので、プログラミングの知識があれば開発を引き継げます。
※DMM Bitcoin以外で提供されているサービス・ソフトウェアの利用についてはDMM Bitcoinでは一切責任を負わないため、お客様ご自身の判断と責任においてご利用ください。
ウォレットには、様々な種類がある
「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の特徴を覚えておこう
ウォレットは、安全性と利便性の観点から大きく分けて「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2種類が存在します。
ホットウォレットとは、リップルなどの暗号資産(仮想通貨)を第三者とやり取りや保有のためにインターネットに接続している環境が必要となるウォレットです。さらにホットウォレットには、ウェブサイトのサービスとして展開している「ウェブウォレット」、スマートフォン用アプリとして配布している「モバイルウォレット」、パソコンにインストールして使う「ソフトウェアウォレット」(またはデスクトップウォレット)があります。
コールドウォレットは、ホットウォレットとは違い、インターネットなどのネットワークと切り離した状態で秘密鍵を保管できるようにしたものを指します。
暗号資産取引の初心者の方は、ホットウォレットは普段持ち歩く財布、コールドウォレットは自宅に置いておく金庫のようなイメージで考えるといいでしょう。
「サーバー型ウォレット」と「クライアント型ウォレット」とは?
またウォレットの分類方法としては、秘密鍵をサーバー側に置く「サーバー型ウォレット」、ユーザー側のパソコンやスマートフォン上に秘密鍵を配置する「クライアント型ウォレット」といった切り分け方もあります。
ホットウォレットは、第三者とやり取りしやすい
個人でホットウォレットを利用するメリットは、第三者と暗号資産をやり取りしやすい点が挙げられます。
ただしホットウォレットは、常にネットワークにつなげる必要があることから、悪意のある第三者によるハッキング、ウィルスやマルウェアによる被害を受ける可能性を否定できません。万一のトラブルに備えて、個人で利用するホットウォレットには最小限の数量の暗号資産を送り、必要な時だけ使うようにしましょう。
ウォレット機能を備えるオンラインサービス「ウェブウォレット」
ウェブウォレットは、ウォレット機能を備えるオンラインサービスを指し、パソコン用WEBブラウザの「機能拡張」として利用するタイプもあります。
ユーザー自身が秘密鍵を管理するタイプがあるほか、セキュリティ対策も自分で行うことになるため、暗号資産やブロックチェーンの仕組み、パソコン、セキュリティについてある程度知識を身に付ける必要があります。
スマートフォン用アプリにあたる「モバイルウォレット」
モバイルウォレットは、スマートフォン用アプリとして開発されたウォレットです。メリットとしては、屋外などで暗号資産を取引したり、第三者とやり取りしたりしやすい点があります。
また、スマートフォン上に秘密鍵を格納するタイプが存在し、スマートフォンの紛失や破損といったリスクに備える必要があります。何らかの形で必ずバックアップを取っておきましょう。
パソコン上で起動して使う「ソフトウェアウォレット」(デスクトップウォレット)
ソフトウェアウォレットは、パソコン上で起動しての利用、あるいはWEBブラウザを介し利用するタイプのウォレットです。デスクトップウォレットと呼ぶこともあるようです。
ユーザーが自分で秘密鍵を管理するタイプが多く、パソコンの故障・破損などで秘密鍵を喪失する可能性、あるいはウィルスなどに感染し秘密鍵が流出するといったリスクに備える必要があります。
秘密鍵を安全に保管しやすいコールドウォレット
個人で利用するコールドウォレットのメリットは、ホットウォレットと比較し、秘密鍵を安全に保管できる点にあります。コールドウォレットのデメリットは、ネットワークから切り離すことで安全性を保っているため第三者とのやり取りが行いにくい点です。
個人が利用できるコールドウォレットの例としては、専用機器に秘密鍵を保管するハードウェアウォレットが挙げられます。
ハードウェアウォレットを入手する場合は、メーカー公式または国内正規代理店WEBサイトから正規品を直接購入することが鉄則となっています。中古品の場合は、不正なマルウェアが仕込まれている可能性があるものや、出所不明な模造品が販売されている可能性がある点に注意しましょう。
メリットとリスクを理解し、ウォレットを使い分ける
ホットウォレットとコールドウォレットにおいても、メリットとリスクにおいて一長一短があります。どちらか一方だけを使えばいいというわけではないことを覚えておきましょう。
例えば、買い物など個人的なやり取りが目的の場合は、ホットウォレットに少額の暗号資産を保管し利用するといった利用法が向いています。また大量のリップルを保有している場合であれば、安全のためにコールドウォレットで保管するといった使い分けが大切です。
暗号資産取引の初心者は、暗号資産交換業者の口座をまず使いこなそう
前述のように、個人でウォレットを利用する際には、秘密鍵の安全な保管のためセキュリティ対策を実践する必要があります。秘密鍵の管理の手間やコストを避けたい、あるいはどうしても面倒だと考えるなら、ホットウォレットやコールドウォレットを自分で無理に用意するのではなく、暗号資産交換業者の口座を中心に考えることも有効な選択肢です。特にセキュリティに関する知識に不安があるなら、まずは暗号資産交換業者の口座を使いこなすことを目指すといいでしょう。
DMM Bitcoin場合、DMM Bitcoin側が顧客の秘密鍵を管理しており、特に初心者にとってはセキュリティに関する負担が少ない状態で暗号資産取引を始められることがメリットとなっています。また、多要素認証(2段階認、2FA)、指紋認証を利用できるなど、顧客側でもセキュリティを高められる方法に対応している点でも安心でしょう。
DMM Bitcoinの口座のポイント
DMM Bitcoinの口座でリップルを扱う場合は、DMM Bitcoin外部と自分の口座とでリップルの入出金が行える点がメリットのひとつとなっています。
リップルを入金する場合
DMM Bitcoin外部から自分の口座に暗号資産を入庫したい場合には、「入金用アドレス」または2次元バーコードを利用します。
例えばパソコン用WEBブラウザ経由でリップルを入庫する場合は、自分の「マイページ」左側にあるメニューの「入金」を利用します。
ここで「XRP入金」をクリックすると、「リップル入金用アドレス」と「リップル入金用タグ」(10桁の数字)、さらに2次元バーコードが表示されます。リップルを入金する際の注意点は、DMM Bitcoin外部にあたるウォレット上でこのリップル入金用アドレスと入金用タグの2種類を指定する必要があることです。
DMM Bitcoin外部のウォレットにリップル入金用アドレスと入金用タグを正確に入力するか、カメラ対応モバイルウォレットなどで2次元バーコードを撮影すると、自分の口座にリップルを入金できます。セキュリティおよび暗号資産の仕組み上、口座に反映されるまで数時間から数日間かかる可能性があるため、時間の余裕を持って入庫を行うといいでしょう。
入金用タグが未入力の場合、誤った入金用アドレスと入金用タグに送付した場合、また異なる暗号資産を送付した場合は、DMM Bitcoinに届かず失われる可能性があります。DMM Bitcoinなどの暗号資産取引業者に限らず、送付したリップルを返還できない状態となるため、細心の注意を払って送付作業を行いましょう。
リップルを出金する場合
リップルをDMM Bitcoin外部に出金する場合は、自分の「マイページ」左側にあるメニューの「出金」を利用します。
「XRP出金」をクリックすると出金用のページが表示され、ここで「出金アドレス」の登録、出金数、出金の目的などを設定するとリップルを出庫できます。
リップル出金の注意点は、外部ウォレットによってはタグの指定が必要ないことです。誤った指定を行ってしまわないように、出金を行う前には外部ウォレット側の設定を必ず確認しましょう。
また、出金依頼日から原則として3営業日以内に指定のウォレットのアドレスに送付されます。
もし誤った外部アドレスおよびタグに送付した場合は、リップルを取り戻せない状態となるため、細心の注意を払って出庫作業を行いましょう。
リップルのウォレットまとめ
リップルなど暗号資産のやり取りや保有には、「ウォレット」(Wallet)と呼ばれるアプリ・サービスが必要です。ウォレットには、大きく分けて「ホットウォレット」と「コールドウォレット」の2種類が存在しています。
ホットウォレットとは、リップルなどの暗号資産を第三者とやり取りや保有のためにインターネットに接続している環境が必要となるウォレットです。また、コールドウォレットは、インターネットなどのネットワークと切り離した状態で秘密鍵を保管できるようにしたものです。
秘密鍵の管理の手間やコストを考えるなら、暗号資産交換業者の口座を中心に考えることも有効な選択肢です。暗号資産取引の初心者は、まずはDMM Bitcoinの口座の機能を使いこなすことから始めてみるといいでしょう。
DMM Bitcoinでの口座開設からお取引までの流れのイメージについては「暗号資産(仮想通貨)取引はじめてガイド」に詳しく記載しております。
※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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