暗号資産(仮想通貨)初心者が知っておくべきことは?始め方も解説
新たな決済手段や資産として注目を浴びている暗号資産(仮想通貨)ですが、そもそも暗号資産とはどのようなものか、どうやって取引するのかなど、分かりにくいと考えている初心者の方もいるでしょう。本記事では、そうした疑問について説明しつつ、代表的な暗号資産であるビットコイン(BTC)を例に初心者の方にもわかりやすく、取引の始め方も含めて紹介していきます。
暗号資産(仮想通貨)とは?
紙幣や貨幣といった国家がその価値を保証している通貨は、「法定通貨」と呼ばれています。一方で、暗号資産(仮想通貨)はそうした国家などの中央管理者が存在しないネットワーク上の電子的な存在です。その代表的なものがビットコイン(BTC)です。サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)という人物が考案したアイデアを基に、2009年より運用が開始されました。
また暗号資産には、ビットコイン以外にもイーサリアム(ETH)やエックスアールピー(XRP)といったものがあり、2023年8月現在で大手暗号資産情報サイトでは1万種類近くの銘柄が表示されています。それらビットコイン以外の暗号資産は、総じて「アルトコイン」と呼ばれています。
初心者が知っておきたいビットコイン・暗号資産(仮想通貨)関連用語
一口に暗号資産(仮想通貨)といっても、それらは様々な技術から成り立っており、初心者の場合まずその複雑さに驚かされるでしょう。技術などを理解するのは面倒に思えても、その仕組みを知っておくと、暗号資産取引を行う上では、暗号資産のニュースを見聞きした際に売買のタイミングを判断したり、中長期的な価格傾向、リスクなどを検討したりしやすくなります。次項に基本的な用語をまとめたので、大まかにでも覚えておくといいでしょう。
暗号資産(仮想通貨)一般
・ウォレット
暗号資産を保有するための財布にあたるソフトウェアやサービスを指します。ビットコインを自分で入手・管理したい場合には、まずビットコインに対応したウォレットを用意する必要があります。ただし、暗号資産取引が目的の場合や初心者の場合は、それらウォレットではなく、DMM Bitcoinをはじめとする暗号資産交換業者で口座をまず開設する方が手軽でしょう。
・ブロックチェーン
決済や送金などの取引データが記述されている、暗号資産の基盤となるデータ管理技術です。認証されたデータをまとめた塊(ブロック)を鎖(チェーン)のようにつなげていくことから「ブロックチェーン」と名付けられました。ブロックチェーンはネットワーク上にのみ存在しており、これを様々なユーザーが共有しながら管理することで、管理者や中心的なサーバーといった中央管理システムを不要とした運用が可能になっています。
・ボラティリティ
一般的な金融商品でも使われる用語で、価格の変動率の大きさを表す言葉です。価格が激しく上下する場合は「ボラティリティが大きい」と表現され、そうした商品を扱えば大きな利益を上げられます。同時に、大きなリスクを負う可能性もあることには注意しましょう。暗号資産は株式や為替と比べてボラティリティが大きいといわれています。
・ホワイトペーパー
それぞれの暗号資産の規格や技術的な内容などを記した公開文書のことです。採用している技術に関する開発スケジュールなど価格に影響を与える情報が記載されている可能性があるため、取引したい暗号資産がある場合、一度は目を通すようにしましょう。
暗号資産(仮想通貨)やビットコインの仕組み
・公開鍵暗号(秘密鍵と公開鍵)
情報を第三者から保護するセキュリティのため、一般的に使用される暗号化技術です。特定の人物だけが知る「秘密鍵」と他者に公開する「公開鍵」の組み合わせになります。ビットコイン取引では、保有者が秘密鍵で取引の署名を行い、第三者が公開鍵でその取引内容を確認するために使われます。
・マイニング(採掘)報酬
採掘(マイニング)の作業ごとに、採掘者(マイナー)が報酬として得られる一定の暗号資産のことです。
・承認
承認とは、取引データ(トランザクション)の記録がブロックチェーン上に新たなブロックとして含まれることを指します。含まれた段階では承認数が1で、新たなブロックがつながると承認数が2になります。ビットコインの場合6承認を得ると、その取引が正しい証拠とみなされます。
・スケーラビリティ問題
暗号資産の技術基盤であるブロックチェーンでは、1つのブロックの中に書き込めるトランザクション(取引データ)の数が限られています。ビットコインの場合は1ブロックの生成におよそ10分かかるため、ブロックの容量が満杯の状態が続くと処理速度が低下するといった事態が起きてしまいます。これをスケーラビリティ問題と呼んでいます。ビットコインではその解決のため、様々な手法が提案されているほか、スケーラビリティ問題を解決し迅速な取引が行えるアルトコインも存在します。
・電子署名
誰が行った取引なのかを確認するために、ブロックチェーンへ書き込まれる署名のことです。秘密鍵を所有している人だけが行えます。
・トランザクション
暗号資産を、あるアドレス(銀行でいう口座番号にあたるもの)から別のアドレスに移動すること、例えばビットコインの送付や受け取り、取引などをトランザクションと呼んでいます。トランザクションを「承認」したのちに、取引データがブロックチェーン上に記述されます。
・半減期
半減期とは、暗号資産の採掘(マイニング)における採掘報酬が半減するタイミングのことです。ビットコインの場合であれば、運用開始時の報酬は1ブロックあたり50BTCだったのですが、21万ブロックごとに半減する仕組みにより、2023年8月現在の採掘報酬は6.25BTCになっています。またビットコインでは、692万9,999番目のブロックが最後の採掘報酬になると決められています。
・ビットコインアドレス
公開鍵から生成される、銀行口座の口座番号にあたるものです。ビットコインの送付や受け取りに使います。
・ブロックチェーンの分岐(フォーク)
暗号資産の技術基盤であるブロックチェーンを分岐させることを「フォーク」と呼んでいます。従来のチェーンと互換性を持つ「ソフトフォーク」と、完全に分岐させる「ハードフォーク」があります。ハードフォークは、従来のソフトウェアと互換性のないアップグレードに相当する状態を指しており、従来バージョンの暗号資産、新バージョンの暗号資産の2種類が存在する事態に結び付きます。この際に価値の変動が発生しやすいとされています。
・マイニング(採掘)
ブロックチェーンに記録する取引データ(トランザクション)の検証を行い、実際に書き込む作業を採掘(マイニング)といいます。それを実行する人は採掘者(マイナー)と呼ばれます。
・プルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work:PoW)
取引データの計算および承認作業である採掘(マイニング)のデータの正しさを、他者によって判断してもらうシステムのことです。これを大規模な形で初めて実用化したのがビットコインです。
・P2P(ピアツーピア)
ユーザーがデータを保持するサーバーにアクセスするという中央集権的なシステムではなく、ユーザーの端末同士が直接データをやりとりするネットワークモデルです。データ処理を分散できるため、高速処理が可能になります。暗号資産はこのP2Pを基本として成り立っています。
DMM Bitcoinなどの暗号資産交換業者なら、ビットコインを手軽に始められる
ビットコインを入手するには、日本国内でサービスを提供している暗号資産交換業者から購入する方法が手軽です。DMM Bitcoinも金融庁に登録を行った暗号資産交換業者(関東財務局長 第00010号)のひとつです。
暗号資産(仮想通貨)の購入後、取引の始め方には大きく分けて、「現物取引」と「レバレッジ取引」があります。それぞれ、DMM Bitcoinを例に紹介していきましょう。
暗号資産(仮想通貨)初心者なら「現物取引」
「現物取引」とは、顧客と暗号資産交換業者との間で暗号資産の購入・売却といった取引を、現金と暗号資産(現物)の受け渡しで行うものです。口座に入っている金額の範囲内での取引が可能になっており、例えば口座に5万円を入金しているなら、5万円分のビットコインが購入できます。また、ビットコインを売却する場合は、実際に保有している数量のみが売却できるのです。
現物取引の方が後述するレバレッジ取引よりもリスクを抑えることができるため、暗号資産取引の初心者であれば、現物取引から始めてみるのがいいでしょう。
またDMM Bitcoinの現物取引で購入できる暗号資産は、ビットコイン(BTC)に加え、イーサリアム(ETH)、エックスアールピー(XRP)等、29種類の暗号資産取引が可能です(2023年12月現在)。
「レバレッジ取引」とは?
「レバレッジ取引」は、一定額の資金(証拠金)を担保に、そこから暗号資産交換業者が決める倍率によって取引ができます。2023年8月現在、倍率は2倍とされています。
DMM Bitcoinのレバレッジ取引では現物の受け渡しは行われず、暗号資産を売買(新規注文と決済注文)したときの「差額の現金(日本円)のみ」を決済時に受け渡す「差金決済」取引となっています。
レバレッジ取引では現物取引よりも大きな金額の取引が可能ですが、投資金額を上回る損失が生じる可能性があり、限られた資産の中で取引することが必要です。
DMM Bitcoinのレバレッジ取引では、ビットコインをはじめ、35種類の暗号資産取引が可能です。(2023年12月現在)
交換レートが1BTC=400万円なら、ビットコインを400円(0.0001BTC)から購入できる
ビットコインを現物取引で購入する際には、大金を用意する必要はありません。比較的安価に、余剰資金で売買を開始できます。実際にどのくらいから購入できるのかは、暗号資産交換業者が暗号資産(仮想通貨)ごとに設定している「最小発注数量」を見るといいでしょう。DMM Bitcoinであれば「取引概要」ページの一覧表で確認できます。
最小発注数量とは購入・売却できる最低限度の数量のことです。「暗号資産(仮想通貨)取引銘柄」表で、日本円でビットコインを購入することを示す「BTC/JPY」を確認すると、最小発注数量は「0.0001BTC」になっていることが分かります。例えば交換レートが1BTC=400万円なら、400円から購入できるわけです。
ビットコインの購入タイミングを図るには?
暗号資産交換業者の現物取引では、変動する交換レートを基に法定通貨(DMM Bitcoinの場合は日本円)で暗号資産の購入・売却ができます。購入するタイミングにはテクニカル分析やファンダメンタルズ分析など、様々な手法があります。初心者の方はまず交換レートの状況を把握する癖をつけるといいでしょう。DMM Bitcoinでは「ビットコイン/円(BTC/JPY)のリアルタイムチャート・レート(相場・価格)」で確認できます。
このチャートでは、1分・5分・10分~日・週・月など特定期間における値動きを「ローソク足」と呼ばれる棒状の図をグラフ上に並べ相場を表現しています。グラフの右端にある縦軸はビットコイン/円(BTC/JPY)の価格、またグラフ下部の横軸は時間を表しています。
以下のチャートは、DMM Bitcoinのスマートフォン版取引システムアプリのSTモードの「トレード」画面です。
「トレード」画面ではローソク足チャートだけでなく、リアルタイムでの取引価格が表示されています。
スマートフォン向け取引ツールを使うと、自分が都合のいい場所や時間に買える
DMM Bitcoinでは、暗号資産(仮想通貨)の取引用に2種類のツール・アプリを提供しています。普段使っているスマートフォンで手軽に取引したい場合は、「スマートフォン版取引システムアプリ」を活用しましょう。またiOS用とAndroid用があり、どちらもネイティブアプリのため快適に利用できます。
パソコンを使って暗号資産を購入したい場合は、「PC版取引システム」を利用します。情報確認機能が高く、チャート機能も充実しています。
DMM Bitcoinのサービス提供時間は24時間365日なので、自分の生活スタイルに合わせやすい
DMM Bitcoinは、土日や祝日を含んだ24時間365日のサービス提供を行っているため、いつでも暗号資産(仮想通貨)取引を行えます(メンテナンス時間は除く)。取引における1日の区切り(計算区域)は午前7時~翌午前6時59分になります(BitMatch注文を除く)。そのため、仕事が終わった後や土日などの週末・休日など、自分の生活スタイルに合わせたビットコイン取引が可能です。
困った時に頼れる、365日問い合わせが可能なサポート体制
DMM Bitcoinはサポート体制も充実しており、土日祝も含めた365日、問い合わせフォームおよびLINEからの問い合わせが可能です。さらに「FAQ」では、問い合わせが多い情報がまとめられています。
ビットコインの購入や売却にかかわる手数料も把握しよう
DMM Bitcoinの「暗号資産(仮想通貨)取引の手数料について」を見ると、各種手数料が非常にお得になっていることが分かります。まず取引口座への日本円の入出金手数料は無料です(「振込入金」の場合、銀行手数料はお客様負担)。現物取引の取引手数料も無料になります(レバレッジ取引の取引手数料は無料。ただし、レバレッジ取引に関しては「建玉金額の0.04% / 日」のレバレッジ手数料がロールオーバー時に発生)。さらに、暗号資産の入出金についても、DMM Bitcoinに支払う手数料は無料。ただし、入金時は、暗号資産の送付にかかる手数料(マイナー手数料)が別途かかります。
暗号資産(仮想通貨)取引を始めるなら、注意点やリスクも覚えておこう
暗号資産(仮想通貨)取引に関する注意点は、ビットコインなどを売買しても「確実に儲かるわけではない」ことです。暗号資産の取引にはリスクもあり、できる限りの対策を取っていても損失が出る可能性がありえます。
理由の一つとしては、暗号資産は、価格変動の幅を示す「ボラティリティ」が大きい点が挙げられるでしょう。これは、暗号資産の価格が激しく上昇・下降することを意味しており、レバレッジ取引のメリット・デメリットに強く影響しています。また現在の市場規模では、大量のビットコインが一気に売却されると、売買のバランスが崩れてしまい価格が大きく変わってしまう可能性もあります。
暗号資産取引は、株式市場のようなストップ高・ストップ安という仕組みがないため、価格が大きく上昇・下降し続ける可能性も覚えておくといいでしょう。さらに、相場は24時間動いているので、目が覚めたら価格が変動していたということもありえます。これらも、大きく利益を出せるメリットであると同時に、損失を生んでしまうリスクでもあるといえるでしょう。
実践編!スマートフォンまたはパソコンを使って、DMM Bitcoinで口座を開設
実際に暗号資産(仮想通貨)を取引するための口座を作る手順を、DMM Bitcoinを例にして紹介してみましょう。DMM Bitcoinでは、口座の開設はスマートフォンあるいはパソコンのどちらからでもDMM BitcoinのWEBサイトから行えます。
口座開設は、「暗号資産(仮想通貨)口座開設の流れ」にある通り、難しいものではありません。メールアドレスの登録後に、「基本情報」として氏名などの個人情報を入力します。そのあと「本人確認書類」を提出した上で審査を通過すれば完了です。本人名義の金融機関口座を自分で開設した経験がある方なら、手間取ることなく簡単に開設できるでしょう。
- 関連情報:
DMM Bitcoinの口座開設後の入金方法
DMM Bitcoinにて口座開設を行うと、入出金する資金を管理する「ウォレット口座」と取引に使用する資金を管理する「トレード口座」が自動的に作成されます。ビットコインを購入するためには、開設後に自分のウォレット口座へ日本円を入金しなくてはなりません。
「クイック入金」で、24時間365日リアルタイムで自分の口座に入金
ウォレット口座への入金方法は、「振込入金」と「クイック入金」の2種類があります。
「振込入金」は文字通り各金融機関から振り込みを行うものです(銀行手数料はお客様負担)。「クイック入金」は、金融機関のインターネットバンキングサービスを利用し、DMM Bitcoinの「ウォレット口座」に日本円を入金できるサービスです(入金手数料は無料)。また700社以上の金融機関を利用でき、24時間365日リアルタイム(メンテナンス時間を除く)で入金を行えます。
トレード口座にログインして、いよいよビットコインを購入
先の説明のとおり、DMM Bitcoinでは取引(購入・売却)に利用できるツール・アプリとして「スマートフォン版取引システムアプリ」と「PC版取引システム」を用意しています。暗号資産(仮想通貨)取引の初心者の方は、最初のうちは両方試してみて、使いやすいと感じた方を活用していくといいでしょう。
「スマートフォン版取引システムアプリ」は、「PC版取引システム」とは違い、タッチ操作で購入できるため、スマホで暗号資産を簡単に購入することができます。操作方法の詳細について疑問があれば「スマートフォン版取引システムアプリ 操作マニュアル」で確認しましょう。
「PC版取引システム」で現物取引を行う場合、初めて起動した際は「レバレッジ取引」という取引を行う状態になっているため、「PC版取引システム 操作マニュアル」を参照し、「現物取引」に切り替えましょう。「PC版取引システム」では、画面上部左端の「メニュー」にある「現物注文(購入・売却)」を選択すると、「ストリーミング(現物 BTC/JPY)」が表示されます。また「プライスパネル」のタブを「現物」に切り替えることでも可能です。後は、数量を選択するだけで暗号資産を購入できます。
まとめ
DMM Bitcoinなどの暗号資産交換業者であれば、ビットコインを手軽に購入できます。暗号資産(仮想通貨)、また取引について知るべき情報は多いものの、DMM Bitcoinではスマートフォンやパソコンで口座を開設し、初心者の方でも取引しやすいよう配慮されています。さらにDMM Bitcoinにおける最小発注数量は0.0001BTCなので、例えば1BTC=400万円であれば400円から買えるため、自分の余剰資金で挑戦しやすいといえるでしょう。
暗号資産初心者の方は、暗号資産ならではのリスクについても学びつつ、ビットコイン取引を始めていくといいでしょう。
DMM Bitcoinでの取引について興味を持った方は「取引概要」をご参照ください。
※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。
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