イーサリアムとは?特徴をわかりやすく解説

イーサリアム
2019-12-11 更新

イーサリアムは時価総額・取引量ともにトップクラスの仮想通貨です。日本でも大手メディアで取り上げられることもあるため、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?しかし、実際にどのような仮想通貨なのかはよく知らないという方も少なくないはずです。そこで、イーサリアムの入門記事として、特徴や将来の予定、過去の値動きなどをわかりやすく紹介していきます。イーサリアムの概要を把握することで、今後の取引や情報収集にご活用下さい。

イーサリアムとはどんな仮想通貨?

イーサリアムは日本でも人気は高く、ビットコインに次いで時価総額第2位の仮想通貨です(2019年10月現在)。イーサリアムを考案したのは、ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)という考案当時19歳の青年でした。

また、イーサリアムには特定の発行者や管理者が存在しないものの、「イーサリアム財団」(Ethereum Foundation)という非営利組織が、研究開発やイーサリアムの普及に重要な役割を果たしています。ちなみにこのイーサリアム財団には日本人も参画しています。

ビットコインとイーサリアムの違い

ビットコインが分散型の送金システムであるのに対して、イーサリアムは分散型アプリケーション(DApps)を開発するためのプラットフォームです。イーサリアムはパソコンなどに搭載された基本ソフトであるOS(オペレーションシステム)のような存在であり、様々なアプリがイーサリアム上で開発され、稼働するという点がビットコインとは大きく異なります。イーサリアムのように、さまざまな目的のための基盤として利用されるタイプのブロックチェーンは、プラットフォーム型と呼ばれたりもしています。

イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは、ビットコインと同じく「プルーフ・オブ・ワーク」(Proof of Work。2019年10月現在)ですが、イーサリアムの方が、トランザクション(取引)をまとめるブロック生成時間が短いです。ビットコインのブロック生成時間が平均10分であるのに対して、イーサリアムは平均15秒となっています。イーサリアムの方がトランザクションの承認時間が短いのです。

なお、イーサリアムの通貨単位は「イーサ」(ETH、Ether)、ネットワークを使用するための手数料としては「ガス」(gas)が用意されています。また、ガスの最小単位は「wei」であり、100京weiが1ETHと同じです。

イーサリアム最大の特徴は「スマートコントラクト」

スマートコントラクトとは、あらかじめ決められた条件に応じて自動執行されるプログラムのことです。実はこのスマートコントラクトはブロックチェーン以前から存在するアイデアで、ある意味では自動販売機もスマートコントラクトの一種だと考えられます。「充分なお金を入れ、ボタンを押す」という条件を満たせば、自動的に商品が出てくるからです。

イーサリアム上で実装できるスマートコントラクトは、仲介者がいない状態で取引契約を自動実行できる上に、ブロックチェーンに記録されるため改ざん耐性があります。スマートコントラクトは、プログラミング言語によって記述されており、理論的にはどんなアプリでも開発可能です。そのため現在では、イーサリアムベースの様々なタイプの分散型アプリ(DApps)や分散型取引所(DEX)が数多く開発されています。

イーサリアムのブロックチェーン上で独自トークンを発行できる

イーサリアム上では、独自の「トークン」を発行できます。トークンとは、仮想通貨のようなもので(実際にそれを流通させ取引しているケースもあります)、ブロックチェーン上で発行され、その所有者が何らかの権利を持っていることを証明するものです。イーサリアムを使えば、企業や個人が独自の仮想通貨を発行できます。

ただし日本国内においては、トークンが資金決済法上の仮想通貨に該当する場合、誰もが自由に発行・流通させられるわけではない点には注意が必要です。

イーサリアムの歴史

前述の通り、イーサリアムの構想自体はブテリン氏が2013年に発表したものです。そして、学術的な整理が行われ、2014年にイーサリアムの開発がスタートします。その後、2015年7月にイーサリアムは一般公開されました。

イーサリアムは計画当初より、大きく分けて4段階の大型アップデートを予定しています。2015年7月に一般公開されたイーサリアムはベータ版のような状態であり、「フロンティア」アップデートに該当します。翌年3月には、2段階目のアップデート「ホームステッド」が実施されました。

2016年6月には「The DAO事件」と呼ばれる、イーサリアムにとって大きな事件が発生します。「The DAO」は、スマートコントラクトによって半自動的に投資が行われる自律分散型投資ファンドでした。この取組みは注目を集めましたが、攻撃者であるハッカーによって、The DAOを動かすプログラムの脆弱性が狙われ、360万ETHもの大金が不正に動かされてしまったのです。

開発者や起業家、ユーザーなどの集まりであるイーサリアムコミュニティは、The DAO事件を受けた議論の末、ハッカーによる資金移動自体をなかったことにするハードフォークブロックチェーンの分岐)を実施しました(2016年7月)。なお、このハードフォークに反対した集団も存在し、このコミュニティはThe DAO事件による不正送金が有効なブロックチェーンを使っています。その結果、イーサリアム上の仮想通貨も分裂し、イーサリアムクラシック(通貨単位: ETC)という仮想通貨が誕生したのです。

3段階目の大型アップデート「メトロポリス」は、複数回に分けて行われました。初回は2017年10月に「ビザンチウム」という名称で、2019年2月には「コンスタンティノープル」および「サンクトペテルブルク」という名称でそれぞれ実行されています。残る大型アップデートは4段階目の「セレニティ」のみで、このアップデートも複数回に分けて行われる予定です。

2020年1月「セレニティ」アップデートを実施予定

セレニティアップデートは、「フェーズ0」から「フェーズ6」の全7段階に分けて行われる予定です(2019年10月現在)。そして、最初のアップデートは、2020年1月中の実施を目指して開発されています。なお、セレニティは「イーサリアム2.0」とも表現されており、コンセンサスアルゴリズムが現在のプルーフ・オブ・ワークから、「プルーフ・オブ・ステーク」(Proof of Stake)へと変更される予定です。

一連のアップデートが成功すれば、イーサリアムの性能は大きく向上するため、イーサリアムの普及が進むと期待されています。一方で、アップデートが順調に進むとは限らず、イーサリアム2.0への移行期は普段以上に価格変動する可能性がある点には注意が必要です。

イーサリアムの価格動向を把握する

前述のように、イーサリアムは規模の大きなアップデートを繰り返しており、イーサリアム2.0にあたるセレニティも予定しています。今後イーサリアムの取引を行うことを考えているなら、リスクに備えるという意味でもこれまでの価格動向を確認し、参考にすることをお勧めします。駆け足になりますが、「イーサリアム/円(ETH/JPY)のチャート(相場)(現物)」を基に近年の価格動向を振り返ってみましょう。

2017年まで

まず、2017年2月は「Ethereum Enterprise Alliance」(イーサリアム企業連合)が発足したタイミングで価格が上昇しています。翌3月には1ETHが3,000円を突破、6月には一時的に4万3,000円台まで高騰しましたが、その後は同月末までに3万2,000円台まで急落しました。しかし、11月には再び4万円台に値を戻し、同月下旬にはじめて5万円を突破、勢いそのままに12月中旬に8万円、同月下旬には一時9万円以上にまで、価格が高騰しています。

2018年

2017年終盤の強気市場の勢いは、2018年1月以降も続くかに見えました。1月中旬にイーサリアムの価格は16万円/ETHを超えるまで高騰しましたが、最高値を付けたわずか数日後、一気に11万円台まで急落します。4月には一時、4万3,000円台と前年6月の水準にまで値を下げました。その後、価格は一時的に上昇に転じ、5月には8万4,000円/ETHまで価格を戻したものの、その後は長期的な価格下落が続き、12月には1万円を割っています。

2019年

2019年初頭から4月までは、イーサリアム価格が1万円台で推移する時期が続きます。5月に入ってから、久しぶりに2万円台を突破すると、一時2万8,000円台まで価格が上昇しました。しかし、その後はゆるやかに下落していき、8月下旬以降は1万円台後半で推移しています。

DMM Bitcoinなら、「現物取引」と「レバレッジ取引」の両方で取引できる

DMM Bitcoinでは、「現物取引」「レバレッジ取引」でイーサリアムを取引できます。

現物取引とは、売買の都度、購入代金の受け渡しをする取引のことです。また、現物取引は顧客が仮想通貨交換業者に預け入れている資金(仮想通貨を含む)の範囲内でしか取引できず、保有していない仮想通貨を売却することもできません。またDMM Bitcoinでは、イーサリアム、ビットコイン(通貨単位: BTC)、リップル(XRP)の3種類の現物取引が可能です(2019年10月現在)。

レバレッジ取引とは、少額の証拠金を元手として、証拠金よりも大きな金額を売買できる取引を指します。例えば、10万円を証拠金として倍率4倍のレバレッジ取引を行う場合、最大40万円分の仮想通貨取引ができます。またDMM Bitcoinでは、先に挙げた3種類の仮想通貨に加えて、ネム(通貨単位: XEM)、ライトコイン(LTC)、イーサリアムクラシック(ETC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の4種類でレバレッジ取引を行えます(国内最多7種類。2019年6月現在、国内仮想通貨交換業者のWebサイト調べ)。

イーサリアムの取引を行う上での注意点とリスク

最後にイーサリアムを取引する上での注意点とリスクを整理しておきましょう。

大型アップデートで価格が大きく変動するリスク

まず、前述したように、イーサリアムは今後も大型アップデートが控えています。セレニティと呼ばれる一連のアップデートによって、価格が大きく変動する可能性は否定できません。イーサリアムは、価格変動率の大きさを示す指標である「ボラティリティ」が、他の仮想通貨に比べて、より大きくなる可能性があるのです。

仮想通貨取引の特徴に由来するリスク

また、一部の投資家は大量のイーサリアムを保有しているため、そのような投資家が連鎖的にほぼ同じタイミングで取引を行う可能性はあります。そうなれば、価格が大きく変動すると予想されますが、イーサリアム(およびすべての仮想通貨)には株価のような値幅制限(ストップ高/ストップ安)の仕組みがありません。

イーサリアムの取引を行う際は注意点とリスクを踏まえた上で、余剰資金の範囲内で行いましょう。

まとめ

イーサリアムは日本でも人気が高く、ビットコインに次ぐ時価総額第2位の仮想通貨です(2019年10月現在)。DApps開発のプラットフォームであり、イーサリアム上では様々なDAppsが動き、トークンが流通しています。

イーサリアムは今後、セレニティと呼ばれる大型アップデートを複数回に分けて行うことになっており、その最初のアップデートは2020年1月中に実施される予定です。セレニティによって、イーサリアムの機能は大きく向上すると期待されていますが、一方で価格変動の可能性もあります。

今後もイーサリアムの取引をする場合は、十分な情報収集を行い、リスクを把握した上で行う必要があるといえるでしょう。

※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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