イーサリアム入門!特徴をわかりやすく解説

イーサリアムとは?
2020-06-10 更新

イーサリアムは時価総額・取引量ともにトップクラスの暗号資産(仮想通貨)です。日本の大手メディアでも扱われることがあるため、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか? しかし、実際にどのような暗号資産なのかはよく知らないという方も少なくないはずです。そこで、イーサリアムの入門記事として、特徴や将来の予定、過去の値動きなどをわかりやすく紹介していきます。イーサリアムの概要を把握することで、今後の取引や情報収集にご活用下さい。

イーサリアムとはどんな暗号資産(仮想通貨)?

イーサリアムは日本でも人気は高く、ビットコインに次いで時価総額第2位の暗号資産(仮想通貨)です(2020年4月上旬現在)。イーサリアムを考案したのは、ヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)という考案当時19歳の青年でした。

また、イーサリアムには特定の発行者や管理者が存在しないものの、「イーサリアム財団」(Ethereum Foundation)という非営利組織が、研究開発やイーサリアムの普及に重要な役割を果たしています。ちなみにこのイーサリアム財団には日本人も参画しています。

ビットコインとイーサリアムの違い

ビットコイン(単位:BTC)は、サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)という人物によってその基本仕様が公開されており、価値の交換や保存に向いています。またBTC以外の最小単位として「Satoshi(サトシ)」も存在します。1satoshiは1BTCの1億分の1、つまり「1satoshi=0.00000001BTC」です。

一方イーサリアムは、暗号資産という点以外に、分散型アプリケーション(DApps)を開発するためのプラットフォームとしての特徴も備えています。イーサリアムはパソコンなどに搭載された基本ソフトであるOS(オペレーションシステム)のような存在でもあり、様々なアプリがイーサリアム上で開発され、稼働するという点がビットコインとは大きく異なります。イーサリアムのように、さまざまな目的のための基盤として利用されるタイプのブロックチェーンは、プラットフォーム型と呼ばれたりもしています。

イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムは、ビットコインと同じく「PoW」(Proof of Work。プルーフ・オブ・ワーク)ですが、イーサリアムの方が、トランザクション(取引)をまとめるブロック生成時間が短いです。ビットコインのブロック生成時間が平均10分であるのに対して、イーサリアムは平均15秒となっています。イーサリアムの方がトランザクションの承認時間が短いのです。

なお、イーサリアムの単位は「ETH」(イーサ、Ether)、ネットワークを使用するための手数料としては「gas」(ガス)が用意されています。また、ガスの最小単位は「wei」であり、100京weiが1ETHと同じです。

イーサリアム最大の特徴は「スマートコントラクト」

スマートコントラクトとは、あらかじめ決められた条件に応じて自動執行されるプログラムのことです。実はこのスマートコントラクトはブロックチェーン以前から存在するアイデアで、ある意味では自動販売機もスマートコントラクトの一種だと考えられます。「充分なお金を入れ、ボタンを押す」という条件を満たせば、自動的に商品が出てくるからです。

イーサリアム上で実装できるスマートコントラクトは、仲介者がいない状態で取引契約を自動実行できる上に、ブロックチェーンに記録されるため改ざん耐性があります。スマートコントラクトは、プログラミング言語によって記述されており、理論的にはどんなアプリでも開発可能です。そのため現在では、イーサリアムベースの様々なタイプの分散型アプリ(DApps)や分散型取引所(DEX)が数多く開発されています。日本においても、ブロックチェーンゲームが複数登場しており、海外でも知られるようになっています。

イーサリアムのブロックチェーン上で独自トークンを発行できる

イーサリアム上では、独自の「トークン」を発行できます。トークンとは、暗号資産のようなもので(実際にそれを流通させ取引しているケースもあります)、ブロックチェーン上で発行され、その所有者が何らかの権利を持っていることを証明するものです。イーサリアムを使えば、企業や個人が独自の暗号資産を発行できます。

ただし日本国内においては、トークンが資金決済法上の暗号資産に該当する場合、誰もが自由に発行・流通させられるわけではない点には注意が必要です。

ビットコインとイーサリアムはそれぞれ人気があるため比較される機会は多いものの、どちらがより優れている、あるいはより劣っているかという視点ではなく、開発された目的や用途が異なる点に着目する必要があります。
関連コラム「イーサリアムの特徴は?どんな仮想通貨でビットコインと何が違う?」でもイーサリアムについて特徴をまとめていますので、ご確認ください。

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イーサリアムを使った買い物には、「ウォレット(財布)」が必要

イーサリアムで買い物をしたり、分散型アプリ(DApps)あるいはブロックチェーンゲームを利用したい場合には、まず自分専用の電子的な財布「ウォレット」を用意する必要があります。ウォレットは、WEBサービス、あるいはパソコン用やスマートフォン用のソフトウェアなど様々な形態のものが公開されています。

どのようなイーサリアム用ウォレットがあるか、初心者でも扱いやすいものはどれかなどを関連コラム「イーサリアムのウォレットとは?定番ウォレットをまとめて紹介」で紹介していますので、参考にするといいでしょう。

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イーサリアムの歴史

前述の通り、イーサリアムの構想自体はブテリン氏が2013年に発表したものです。そして、学術的な整理が行われ、2014年にイーサリアムの開発がスタートします。その後、2015年7月にイーサリアムは一般公開されました。

「フロンティア」および「ホームステッド」

イーサリアムは計画当初より、大きく分けて4段階の大型アップデートを予定しています。2015年7月に一般公開されたイーサリアムはベータ版のような状態であり、「フロンティア」アップデートに該当します。翌年3月には、2段階目のアップデート「ホームステッド」が実施されました。

「ダオ フォーク」

2016年6月には「The DAO事件」と呼ばれる、イーサリアムにとって大きな事件が発生します。「The DAO」は、スマートコントラクトによって半自動的に投資が行われる自律分散型投資ファンドでした。この取組みは注目を集めましたが、攻撃者であるハッカーによって、The DAOを動かすプログラムの脆弱性が狙われ、360万ETHもの大金が不正に動かされてしまったのです。

開発者や起業家、ユーザーなどの集まりであるイーサリアムコミュニティは、The DAO事件を受けた議論の末、ハッカーによる資金移動自体をなかったことにするハードフォーク(ブロックチェーンの分岐)を実施しました(2016年7月)。なお、このハードフォークに反対した集団も存在し、このコミュニティはThe DAO事件による不正送金が有効なブロックチェーンを使っています。その結果、イーサリアム上の暗号資産も分裂し、イーサクラシック(ETC)という暗号資産が誕生したのです。

「ビザンチウム」、「コンスタンティノープル」、「サンクトペテルブルク」

3段階目の大型アップデート「メトロポリス」は、複数回に分けて行われました。初回は2017年10月の「ビザンチウム」で、2回目が2019年2月に「コンスタンティノープル」および「サンクトペテルブルク」として実行されています。残る大型アップデートは4段階目の「セレニティ」のみで、このアップデートも複数回に分けて行われる予定です。

イーサリアムの価格動向を把握する

前述のように、イーサリアムは規模の大きなアップデートを繰り返しており、イーサリアム2.0にあたるセレニティも予定しています。今後イーサリアムの取引を行うことを考えているなら、リスクに備えるという意味でもこれまでの価格動向を確認し、参考にすることをお勧めします。駆け足になりますが、「イーサリアム/円(ETH/JPY)のチャート(相場)(現物)」を基に近年の価格動向を振り返ってみましょう。

2017年まで

まず、2017年2月は「Ethereum Enterprise Alliance」(イーサリアム企業連合)が発足したタイミングで価格が上昇しています。翌3月には1ETHが3,000円を突破、6月には一時的に4万3,000円台まで高騰しましたが、その後は同月末までに3万2,000円台まで急落しました。しかし、11月には再び4万円台に値を戻し、同月下旬にはじめて5万円を突破、勢いそのままに12月中旬に8万円、同月下旬には一時9万円以上にまで、価格が高騰しています。

https://bitcoin.dmm.com/trade_chart_rate_list/eth-jpy

2018年

2017年終盤の強気市場の勢いは、2018年1月以降も続くかに見えました。1月中旬にイーサリアムの価格は16万円/ETHを超えるまで高騰しましたが、最高値を付けたわずか数日後、一気に11万円台まで急落します。4月には一時、4万3,000円台と前年6月の水準にまで値を下げました。その後、価格は一時的に上昇に転じ、5月には8万4,000円/ETHまで価格を戻したものの、その後は長期的な価格下落が続き、12月には1万円を割っています。

https://bitcoin.dmm.com/trade_chart_rate_list/eth-jpy

2019年

2019年初頭から4月までは、イーサリアム価格が1万円台で推移する時期が続きます。5月に入ってから、久しぶりに2万円台を突破すると、一時2万8,000円台まで価格が上昇しました。しかし、その後はゆるやかに下落していき、8月下旬以降は1万円台後半での推移が続いていました。

https://bitcoin.dmm.com/trade_chart_rate_list/eth-jpy

関連コラム「イーサリアムの過去の価格推移を追う!今後の動きに影響する要因とは?」では、イーサリアムの過去の価格動向、価格変動に影響する要因についてまとめています。過去どのような値動きをしたか、また変動の原因を把握しておくことは、暗号資産取引の上で参考になる可能性があるため、目を通しておくと良いでしょう。

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2020年のイーサリアムはどうなる? 今後や将来性は?

先に挙げたセレニティアップデートは、「フェーズ0」から「フェーズ6」の全7段階に分けて行われる予定です(2020年4月上旬現在)。そして、最初のアップデートは2020年開始を目指して開発されています。なお、セレニティは「イーサリアム 2.0」とも表現されており、コンセンサスアルゴリズムが現在のプルーフ・オブ・ワークから、「プルーフ・オブ・ステーク」(Proof of Stake)へと変更される予定です。

一連のアップデートが成功すれば、イーサリアムの性能は大きく向上するため、イーサリアムの普及が進むと期待されています。一方で、アップデートが順調に進むとは限らず、イーサリアム 2.0への移行期は普段以上に価格変動する可能性がある点に注意が必要です。

DeFi(分散型金融)の台頭に注目

スマートコントラクトを利用してイーサリアム上で分散型の金融サービスを作る動きも大きくなってきています。これまで金融システムは銀行や証券会社などが間に入って動いていましたが、スマートコントラクトを利用することでP2Pで資産のやりとりを行うことも可能になりました。レンディングやトレード、ステーブルコインなどさまざまなタイプのDeFiが登場しています。

2020年動向を含め、現行版(イーサリアム 1.x)およびイーサリアム 2.0、またその今後や将来性について、関連コラム「アップデート直後のイーサリアム、2020年や今後の動向は?」について触れていますので、参照していただくといいでしょう。

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DMM Bitcoinなら、「現物取引」と「レバレッジ取引」の両方で取引できる

DMM Bitcoinでは、「現物取引」「レバレッジ取引」でイーサリアムを取引できます。

現物取引とは、売買の都度、購入代金の受け渡しをする取引のことです。また、現物取引は顧客が暗号資産交換業者に預け入れている資金(暗号資産を含む)の範囲内でしか取引できず、保有していない暗号資産を売却することもできません。またDMM Bitcoinでは、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)の3種類の現物取引が可能です(2020年4月上旬現在)。

レバレッジ取引とは、少額の証拠金を元手として、証拠金よりも大きな金額を売買できる取引を指します。例えば、10万円を証拠金として倍率4倍のレバレッジ取引を行う場合、最大40万円分の暗号資産取引ができます。またDMM Bitcoinでは、先に挙げた3種類の暗号資産に加えて、ステラ・ルーメン(XLM)、モナーコイン(MONA)、ネム(NEM)、ライトコイン(LTC)、イーサクラシック(ETC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の6種類でレバレッジ取引を行えます(合計で国内最多9種類。2020年4月上旬現在、国内暗号資産交換業者のWEBサイト調べ)。

イーサリアムで現物取引またはレバレッジ取引を行う際のポイントは、「イーサリアムの購入方法は?DMM Bitcoinでの買い方を紹介」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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イーサリアムの取引を行う上での注意点とリスク

最後にイーサリアムを取引する上での注意点とリスクを整理しておきましょう。

大型アップデートで価格が大きく変動するリスク

まず、前述したように、イーサリアムは今後も大型アップデートが控えています。セレニティと呼ばれる一連のアップデートによって、価格が大きく変動する可能性は否定できません。イーサリアムは、価格変動率の大きさを示す指標である「ボラティリティ」が、他の暗号資産に比べて、より大きくなる可能性があるのです。

暗号資産取引の特徴に由来するリスク

また、一部の投資家は大量のイーサリアムを保有しているため、そのような投資家が連鎖的にほぼ同じタイミングで取引を行う可能性はあります。そうなれば、価格が大きく変動すると予想されますが、イーサリアム(およびすべての暗号資産)には株価のような値幅制限(ストップ高/ストップ安)の仕組みがありません。

イーサリアムの取引を行う際は注意点とリスクを踏まえた上で、余剰資金の範囲内で行いましょう。

イーサリアムまとめ

イーサリアムは日本でも人気が高く、ビットコインに次ぐ時価総額第2位の暗号資産です(2020年4月上旬現在)。DApps開発のプラットフォームであり、イーサリアム上では様々なDAppsが動き、トークンが流通しています。

イーサリアムは今後、セレニティと呼ばれる大型アップデートを複数回に分けて行うことになっており、その最初のアップデートは2020年に開始される予定です。セレニティによって、イーサリアムの機能は大きく向上すると期待されていますが、一方で価格変動の可能性もあります。

今後もイーサリアムの取引をする場合は、十分な情報収集を行い、リスクを把握した上で行う必要があるといえるでしょう。

※掲載されている内容は更新日時点の情報です。現在の情報とは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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